事業会社におけるチェンジマネジメントの成功事例についてお話しできます

エキスパート

氏名:開示前


■ 具体的な経験の内容
リクルートグループの全社的情報セキュリティ見直しプロジェクトのPMとして、変革を推進しました。
ビジネスに直結しないプロジェクトでは、現場の理解をなかなか得られずに、経営の熱量だけが一人歩きしがちですが、フレームワークを用いて、現場目線で危機感を醸成し、社内の推進状況を共有することで、変革を実現しました。

■ 実績や成果
数百億というコストをかけて、ルールからシステム面のセキュリティリスクの低減を、経営から提示された納期通りに実現。リクルートの全社表彰経営基盤部門を受賞しています。

■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
①現場の危機意識の醸成
経営の「やらねばならぬ」を現場が理解可能な「情報漏洩が発生した際には、これくらいの利益毀損につながる。それは担当者が持っているプロダクトのみならず、グループブランド毀損によって、別のプロダクトにも多大な影響が出る。」というのを定量的に提示。また、情報漏洩後の企業の株価を調べて、時価総額低下による経営インパクトについても説明し、危機感を醸成した。

②チームの組閣
変革の推進には、「プロジェクトマネジメントのプロ」「情報セキュリティのプロ」「規定変更のプロ」「現場コミュニケーションのプロ」「システムのプロ」「現場業務理解の推進者」と、様々なケイパビリティ保有者を集める必要があった。それぞれを集め、チームとして組成し、現場の推進権限・判断も委譲することによって、グループ全体の変革を一体となって推進した。

③短期的な成果を納める
全てを平行で進めるのではなく、リスクが高く効果の大きい施策を見極め、推進を実行。
その成果を現場に体感・実感してもらうことによって、現場の人の施策推進に対する意識を高めることに成功した。体感では、現場の担当者を全て集め共有会を開き、現場の担当者から説明してもらうことによって、
当事者意識の醸成と成功の追体験を行い、成果をより感じやすい状況を作り上げた。

④プロジェクト計画を練り上げる
大規模変革プロジェクトでは、全ての業務やシステム・プロセスを見通せないまま進める必要がある。
不確実性のマネジメントである。不確実性マネジメントのポイントは、不確実なものを確実にすべく、
緻密な調査や計画を立案することではなく、何が不確実なのかを定義し、推進しながら影響を見極め、
計画を修正していく必要がある。

⑤環境を整備する
問題が多発する変革プロジェクトでは、柔軟に迅速に対応するための、問題対応プロセス・エスカレーションプロセスの設計が大切である。どこまでは現場で判断させて、何を経営にエスカレーションして判断してもらうのかを事前に取り決めておく。
また、判断材料はプロジェクトの最初は知見も溜まっていないので、プロジェクトメンバーが判断したことや経営が判断したことはきちんとログに残しておく。また、プロジェクトメンバー全員がいる場で集めて共有し、思考や知見のシンクロを行った。

■ お役にたてそうと思うご相談分野
セキュリティのみならず、チェンジマネジメントが必要と思われるプロジェクトマネジメントにおける推進フレームワークと知見提供、相談対象のプロジェクトにおける進め方のアドバイスができると考えております。

■その他
地域: 東京本社
役割: プロジェクトマネジャー
規模: プロジェクトメンバー最大80名

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氏名:開示前

・直近10年は、事業会社のIT部門でIT開発業務・プロジェクトマネジメントを担当しています。
・また、最大20名の社員を抱える管理職として5年以上の経験を有しています。
・開発規模は最大数十億を経験しており、セキュリティ改革からIT企画(中長期戦略・IT管理会計方針の整理)の経験もあります。
・直近ではDX関連(契約書電子化・請求書/支払い申請)の案件も担当しております。
・メンバーの採用・育成や組織活性化施策を高く評価されており、社内でも何度か表彰を受けた事もありますので、開発以外の分野でもご支援可能かと思います。


職歴

職歴:開示前


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