中小企業における事業継承、経営戦略、新規事業開発についてお話できます

豊橋市にある名門のトラック、バス販売会社が親会社で、輸入車ディーラーや整備会社等の子会社を5社従えているグループ企業。同社は当時の社長が甥へ社長を引き継ぐことを計画しており、それに伴い現状のグループ組織の見直し、新規事業の開拓をリードするポジション（経営企画部）を新設し、自分がその責務を担いました。

日本の多くの地方都市がそうであるように、豊橋市も人口の減少や経済の縮小に苦慮しており、事業存続のための合理的な再編プロセスを導入する必要がありましたが、変革の必要性を抵抗勢力に丁寧に説明しながら様々な障害を乗り越えていきました。また、多くの中小企業のが抱える問題として事業承継があり、組織の中で実際に問題解決に貢献できたものと考えております。

新規事業開発に関しては、地元経済（産品）の特徴を早急に把握し、それまでの業務経験で得意とした海外輸出の機会創出を提案しました。本件に関しては導入プロジェクトを立ち上げることが出来ましたが、別の自動車販売事業の業績悪化対策を優先したため、事業としては実現しませんでした。

■その他
どちらでご経験されましたか？: 豊橋三菱ふそう企業グループ 取締役経営企画部長
いつごろ、何年くらいご経験されましたか？: 2013年4月 〜 2016年3月
その時どのような立場や役割でしたか？: 豊橋市の名門企業において取締役経営企画部長を担当しました。
経営会議メンバーとして３代目社長の社長就任をスムースに行える様、新社内組織の策定・提案、就任に際しての各種イベント等の企画・実行、事業の整理や新規事業の提案を行いました。
得意な分野・領域はなんですか？: 自動車業界に33年間従事しましたが、業界内外の幅広い事情には通じており、人脈も多数持っております。
その中でマーケティング、営業畑殆どでしたが、企業戦略や経営戦略を得意としています。
この分野は今後どうなると思いますか？: 経済規模が縮小し続ける地方都市の企業にとって業務拡大（その前に赤字事業の整理）を戦略的に実施するニーズが多い。
また、事業継承に対する大きな判断を迫られている状況の企業が今後も増加し続けるであろう。
上記の二つはセットで考える必要がある。
誇りに思う成果はなんでしたか？: 在籍した豊橋の名門企業では赤字事業の整理や事業拡大に対する迅速な英断と行動の必要性を認識させ、経営陣に浸透させてことを誇りに思っています。
また、組織内の変革を行うにあたり、合理性だけでは社員の協力が得られない事情を勘案して人間関係を重視した丁寧な対応が出来たものと思っております。
地域: 愛知県豊橋市
役割: 取締役経営企画部長で事業承継に伴う組織改編、新規事業開拓
規模: 社員約300名、子会社5社