海外工場における仕事のできる人材(特に技術者)の育成について話せます
海外要員としての技術者の育成は、企業の人事管理、教育訓練など社内システムの中で実践していくことが望まれます。その教育課程で海外で求められる訓練を取り入れていくことです。その根本は基本となる技術をしっかり習得することであると考えています。例えば、製品設計技術(CADなど図面が読める、書ける)、製造技術(固有技術の知識、工程レイアウトが設計できる、作業表がつくれるなど。)、品質管理技術(検査手法、7つ道具の活用、統計手法の基礎知識など)のようなそれぞれの分野の基本的な知識を持つことから始めることです。お話できる基本的な内容は次のような項目です。
1.海外要員の持つべき資質
2.「一人前の技術者」の持つべき経験や知識
3.語学力不足についての取り組み方
4.未知との遭遇(日本で経験したことのない問題や事態)の時の対応について
5.長短期の海外生活の留意すべき点
■その他
どちらでご経験されましたか?: 福島技術士事務所
日産自動車株式会社
大手自動車部品メーカー
海外自動車メーカー
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1961年から2016年(現在に至る)
その時どのような立場や役割でしたか?: 海外生産時代にコーディネーターとして、国内工場技術者、現地工場技術者、海外設備メーカー技術者達と一緒に仕事をした経験があります。また、コンサルタントとして、海外自動車メーカーの技術指導のため、現地企業の技術者と仕事を行いました。このような経験から、日本技術者として将来仕事のできる人材の育成の必要性を感じております。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: 海外で仕事をすることは、先ず、「日本で経験したことのない技術的なトラブル」が生じることがあるということです。日本ではすぐに上司、同僚、友人などから教え(解決案)を聞くことが可能ですが、海外ではそう簡単ではありません。時間的な問題もあります。このような「未知との遭遇」に冷静に対応できる人材が求められます。トラブルの原因を現地作業者の問題にしたり、現地技術者をどなりつけて帰国させられたケースもあります。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: ・将来海外生産を考えて企業
・将来技術者の海外派遣を考えているコンサルタント会社
・定年後海外で働きたい技術者
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職歴
職歴:開示前
このエキスパートのトピック
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中小企業の海外進出(海外生産)の取り組みについて話せます
¥50,000~■背景 私は、20年にわたり国内や海外で自動車の組立生産技術者として携わってきました。海外で生産を行う実務(生産計画、部品国産化計画、事業計画、新工場計画、工場建設指導、生産立ち上げ指導など)を行ってきました。主な国では、中国、台湾、フィリピン、インドネシア、タイ、、インド、イラン、ギリシャ、南アフリカ、ペルー、メキシコなどです。現地の技術者や監督者、作業者と一緒になって製品の組立作業を行いました。また、マザー工場(日本の親工場)の技術者や監督者にも海外指導を依頼して現地の人達と生産活動を行ってきました。現地では、日本国内工場では経験できない「未知との遭遇」もあり、苦闘した経験もあります。現地で新しい製品が出来上がった喜びは、それまでの苦労も忘れるものがありました。 ■話せること 中小企業の海外進出すなわち海外生産の進め方について、具体的にお話しできます。日本の人手不足の解決手段として取り組むことも検討して欲しいことです。ただ、海外生産はリスクもありますから、事前にしっかり検討することとその対応策を考えておかなくてはなりません。海外生産に当たって、最も重要なことは、採算性です。確実に利益が確保でき、資本回収が早くできることです。そのためには「海外事業計画」をしっかり作成する必要があります。その内容の説明や作成の方法もお話しできます。同時に必要な事項は、「現地調査」です。海外生産候補国又は地域の実情を具体的に把握する必要」あります。この現地調査の内容や調査の方法などについても説明いたします。海外で生産するには、製品を作るための技術移転も行う必要があります。米国のトランプ大統領は「技術を外国に盗まれる」と言っていますが、技術移転は重要な課題です。さらに、海外でものづくりを行うには現地と契約が必要になります。技術移転の内容やその対価(ロイヤルティ)などを取り決めた「生産技術移転契約」などもしっかり結ぶ必要があります。このような内容を具体的にお話しできます。
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プレス加工に関するいろいろな課題について話せます
¥50,000~■背景 私は自動車のプレス部品製造やプレス品の組立工程まで長年にわたって実務を経験してきました。実際に2年ほどプレス作業も経験して危うく指を切断しそうになった経験もあります。このような経験からプレスの作業の安全、作業方法、プレス機械の安全装置などにも関心を持ちました。その後、技術者として、およそ5年間、プレス工程の生産性向上、プレス品の品質改善、プレス技術の向上(主として原価低減)にも取り組みました。さらに、約10年間、プレス品の組立技術者として溶接組立(スポット溶接、アーク溶接など)、組立品の精度向上、組立治具設計などに取り組んできました。 ■話せること プレス工程の作業やプレス機械の安全に関することやプレス工程の自動化(ロボットの採用)、プレス工程ではどんな課題があるか特に品質向上対策などについてお話しできます。プレス工程は部品専用の金型を使うためロット生産が一般的ですので、加工品(仕掛品)の管理や加工費の計算(プレス品の原価計算)、金型の改善、補修、段取りなどの問題についても話せます。金属プレスでは、一般的な絞り、曲げ、穴あけ、トリミング(切断)工程の組み合わせですが、その他に曲げ専用のプレスブレーキ、厚板のファインブランキング、順送プレス、鍛造プレスといった特別なプレス工法についても話せます。
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ものづくり工程(作業工程)の自動化、ロボット自動化について話せます
¥50,000~■背景 日本の人口減少が続いています。今後ますます働き手は少なくなってきます。従って、ものづくりの工程も作業者ではなくロボットに置き換えていく必要があります。すなわち、製造工程の自動化、特にロボット化が急がれています。最近のロボットは小型化も進み、容易に採用されるようになってきました。中小企業でも採用を促進していく必要があります。ただ、生産工程の自動化は設備投資金額がかさむため、計画的に実施していくことが望まれます。さらに、生産ラインの変更(レイアウト変更)、製品の設計変更、作業方法の変更、従業員の教育など取り組まなければならない多くの項目があります。 今までのような作業者によるものづくりは、人手不足から生産が困難になって、ラインストップが目に見えています。今からでも遅くはないので生産工程の自動化、ロボット化を推進しなければならないといえます。作業のロボット化は、すでにものづくりの工程に採用されており、中小企業でもその実績も増えてきています。例えば、溶接作業や材料部品の搬送の自動化はロボット化が常識になっています。 ■話せること 次のような項目について相談できます。 1.企業において、ロボットをどの工程に採用できるか 企業の課題に合った工程の自動化をどのように進めていくかをお話しします。 2.作業工程のロボット化の手順 工程の自動化の手順を説明します。ロボット化に当たっての注意点、推進日程などをお話しします。 3.企業の自動化に当たっての問題点に対するアドバイス 例えば、自動化を推進する技術者不在の問題、採算性の検討、製品工程の変更、設計変更などが生じる場合の対応策などをお話しします。