CCS or CCUS 特に、CCSについて話せます
■背景
元々、IAE(エネルギー総合工学研究所)でCCSのNEDOPJを推進しておりました。
当時のPJでは総合的なコスト検討を実施ておりました。同時に、大崎発電所でのIGCC建設のための基礎資料となっています。
同時、当時のMETI石炭課様にはCCS&CCTレポートを提出し、海外のCCSのオランダ等CCSの動向調査を提出しておりました。
また、このころ、日本CCS調査が磐城沖での貯留するため、勿来のクリーンコール研究所からCO2を回収し貯留する大規模なFSを実施しており、もう一歩で実証事業までできる段階でしたが、東日本大震災の発生源に近いため、無に化したの残念でした。
その後、出向先であるIAEは退社しましたが、独自に世間の動向は調査しております。
当時と違い、CCSの重要さが増しており、実情に応じたPJも日本でも散見するようになっております。
特に、苫小牧を貯留サイトにしたPJの後、関西電力の舞鶴発電所からキャプチャーしたCO2を輸送するPJの詳細の海外でのEOR、EGR等に向けたPJとして価値があるように思う。
今後も、新聞記事中心ですが、動向は調査したいと思っています。
■話せること
一般的に、新聞等を拝見するとCO2の性状に対する理解が不足しているようです。
LNG等は異なる性状をしている点。また、貯留に関してその性状を利用して貯留している点など、うわべだけでなく、理解した上での回答ができると思います。具体的にはNGとCO2の性状に違いは大事と考えております。分かり切っていますが、NGは空気より軽く、C02は空気より重い点は大きな問題です。NGPLでは7MPaまで昇圧可能ですが、CO2の場合は空気より重いため、シールドや押抜の下部のBD管に不衡応力が発生しやすいです。また、CO2は常温域で超臨界状態になりやすいため、圧力、温度コントロールがむずかしい気体です。このような点も考慮が必要と考えております。
輸送船についてもLNG船と大きく異なる点などもある程度回答可能と考えております。
その他として、当時、三井造船がCO2ハイドレートについて提案があり、実際はPJに入る前に委員長より却下になりましたが、一つの考え方としては面白いと思います。
一度、もとに戻り、検討する価値はあるように思います。
上記以外でも欧米やアメリカにおける鉱業権に関する内容や閉山後のモニタリング(モニタリング期間は、土地の権益期間や生産期間に影響等)についての考え方についてもレポートを提出しています。
■その他
私が担当したNEDOPJの名称は次の通りです。
「発電から CCS までのトータルシステムのフィジビリティー・スタディー 」
https://www.nedo.go.jp/content/100098104.pdf
https://www.nedo.go.jp/content/100573201.pdf
当時の動向調査としてはメンバーであるENAAやRITEからもレポートが上がっています。
現状はそれほど、進化していないため十分参考資料として見れると思います。
https://www.enaa.or.jp/sec/business_report/h22/index_yuso_h22
https://www.rite.or.jp/news/events/pdf/kakushin100203-murai-ppt.pdf