リスク管理、コンプライアンス体制の構築、ガバナンス体制の構築について話せます
■背景
・長瀬産業では監査役会の議長として、社長はじめ取締役の方々との個別面談や取締役会を通じて、会社が晒されているリスクについて議論をし、監査役の立場から意見を具申。
・コンプライアンス体制、内部統制体制の構築は形だけ作るのは簡単ですが、重要なのは構築した後如何に地道に運用していくかが肝要になります。この点を12年間の経験をもとにご説明、ご指導ができればと思っております。よく不祥事を起こした企業のトップが、これを機に強靭なガバナンス体制を構築すると仰っていますが、構築するのは簡単なものの地道な運用が続けられる社内風土等が醸成されてこそワークすることをお分かりかと疑問に思います。
■話せること
・長瀬産業では在任中大きな出来事が2点ありました。
・一点は守秘義務の関係から詳しくは申し上げられませんが、取締役会で問題提起を行い役員全員で議論でき
る場を設け役員が後日代表訴訟のリスクを負わないよう心掛けた他、個別に社長に具体的なアクションを
とるよう勧奨しました。
・もう一点は林原の買収(公表済、買収額700億円)について、監査役の立場からリスクの指摘を行いました
が、最終的には買収を推奨しました。
・ロッテ財団では内部統制の改善に注力し、IT化 の推進や、事務局が反対したCashless化により、大幅なリ
スク軽減を実現しました。
又、コロナ下の中リモートワークを推進し、自宅勤務体制により業務の円滑化を実現しました。
■その他
12年の監査役経験から、特に監査役の心構えについて一過言を有していると自負しています。監査役は取締役の行動を監査するだけでなく、経営者の相談役としてアドバイスを積極的に行うべきとの持論です。好かれる監査役ではなく、頼りにされる監査役をモットーにすべきと考えています。