米国(主に西海岸側)大衆向け寿司業界についてお話ができます
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1.2004年9月~2007年9月:AOMATSU SUSHI & GRILL
2.2007年11月~2009年7月:SINJU LLC
3.2007年7月~2013年4月:Bamboo Sushi INC
4.2013年9月~2016年3月:Sushi Avenue
どちらでご経験されましたか?: AOMATSU SUSHI & GRILL(20数名の小規模店)
SINJU LLC (100名規模の中型店)
Bamboo Sushi INC (200名規模の大型店)
Sushi Avenue (10人規模の小規模店)
その時どのような立場や役割でしたか?: AOMATSU SUSHI & GRILL: Kitchen Chef, Hibachi Teppanyaki leading chef, Sushi Apprentice. (現場業務)
SINJU LLC: Second Sushi Chef (現場業務)
Bamboo Sushi INC: Executive Sous Chef to cuisine, Saucier, a training supervisor(現場業務・現場教育・在庫管理・仕入発注全権・メニュー開発担当)
Sushi Avenue: Executive Sushi Chef(現場業務・現場教育)
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: Bamboo Sushi INCにて、メニュー開発主任を担当。3年間で寿司メニュー全体から8割のソース・レシピを改善。一年目で顧客満足度を20%上昇、その後3年目まで評価を継続。
同店で、新寿司シェフの教育を担当。寿司シェフの技術習得を短期間で習得させるカリキュラムを作成。現在、教え子のひとりは、同店のリーデイング寿司シェフとして活躍中。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: 1店舗から始まった店が拡大するにつれ、寿司シェフの雇用サイズを拡大するが、常に5つの言語(日・米・中・韓・西)と多国籍文化が店内で交錯する中、従業員の仕事や訓練に向き合う姿勢や、価値観が全く違う人種をひとつにまとめ、同時に教育するのは骨が折れる作業だった。
我々は、問題点の為に3つの方法を採用した。
1.課外活動の時間を設け、寿司シェフの全体ミーティングを、英語で毎週決行。我々の顧客の会話に備え、初歩的なビジネス会話レベルでの言語の一元化を徹底した。
2.3カ月毎に、個人面談を設定。個人レベルの事後評価の自己報告と3カ月先の個人と店側のゴール設定を明確にした。
3.開発したソース・レシピ類を全てデータベースに記録。勤務している寿司部門のスタッフ全員にアクセス許可権を与えた。これにより、自宅でソースを作る者、アレンジを加えて自己のオリジナルを作る者が増加した。また、レシピ関連の質問に対しては、マンツーマンで徹底的にコツやロジックを教えた。更に、寿司ロールコンテストを開き、全員のアイデアを競わせた。常にクリエイティブなモチベーションを持たせることで、「やらされてる仕事」から「やりたい仕事」へ意識を変えることに成功した。
関連する論文やブログ等があればURLを教えてください: http://www.sushizaru.com
メカ音痴な小生が始めたばかりのブログですので、まだ記事数も少ないのですが私の意志と目標は述べてありますので、ぜひご覧になって下さい。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: 寿司シェフの教育で悩んでる方に、教育ノウハウや、アドバイスを差し上げることができます。
メニュー開発等で悩んでる方には、アイデアや、開発の際に考えるコツなどを言えます
競合店に勝ちたいと思う方に、顧客を増やす店のシステム作り・改善法のアドバイスができます。
この分野は今後どうなると思いますか?: 私個人の見解では、2~3年以内に米国西海岸の寿司店の形態が大きく変革します。大きな理由のうちに、1.海洋資源の枯渇 2.養殖業者の無理な供給の拡大戦略 3.最低雇用賃金の急激な上昇。(現在の$11.25から2019年まで段階的に累計33%増加)
[参考サイト:https://ballotpedia.org/Oregon_$15_Minimum_Wage_Initiative_(2016)]
WA州、CA州に続いて、ついにOR州まで雇用制度が改変されます。影響を受ける回転寿司店、中堅クラスの寿司店のうち、資金力が弱い後者は大打撃を与えるでしょう。そこに対応できない店は市場から撤退するし、もしくは人員数を徹底的に削った、テイクアウト方式(例えばサブ・ウェイサンドイッチのような)の店舗に形態を変えて生き残ることがトレンドになるだろうと見てます。
結果、高級寿司か、回転寿司店の両極が市場シェアを大きく伸ばすと考えてます。
謝礼金額の根拠はなんですか?: 私は初めて登録するもので、情報の相場や価値というものを知りません。ですので、今回は
ビザスク社が提示する平均提示金額に倣わせていただきました。私は現在、一人の寿司シェフとして寿司を作りつづけるではなく、これまでの経験を活かした情報発信者に転じ、より多くの人の役に立とうと決心したところでした。そんな折、ビザスク社に出会い、登録をさせて頂いた次第です。既に数店舗からの甘い誘いはありましたが、目先の収入はひとまず捨て,発信者として挑戦が続けられるかぎり、謝礼金はありがたく生活費に遣わさせて頂きたく存じます。