非常時におけるリーダーの行動原則について話せます
アメリカ陸軍の指揮官マニュアルの次のようなアドバイスをベースに、非常時にリーダーがとるべき行動を示す。
① 敵の企図、能力、反応時間を考慮せよ。
② 不完全な情報しかなくても、素早く決定せよ。
③ 完全な解決にこだわって、決定を遅らせるな。
④ できるだけ早く、受容可能なリスク(acceptablerisk)を覚悟し、納得のいく行動をとれ。
⑤ できるだけ低いレベルまで、意思決定の権限をゆだねよ。
なお、アメリカ陸軍は、意思決定を、直観的意思決定と分析的意思決定に分類している。
前者は、断片的な情報や観察をもとに状況を推定し、直感的にひとつの案を考え、決定することである。
後者は、できるだけ多くの情報を集め、じっくりと分析し、いくつかの案を考え、それらを比較検討し、最善(optimum)と評価した案を選択することである。
そして、状況が不透明で、刻々と変化する時に、分析的意思決定にこだわれば、タイミングを失して大きな損失を被る危険が大きくなることを指摘し、直感的意思決定の励行を要求している。
ただし、直感的意思決定は、断片的な情報で決定するため、その情報が誤っていれば、大きな失敗をする危険
がある。
そこで、「報告が重要な事項を欠くことや誤っている場合もある。指揮官はできるだけ多くの情報源にあたってこの問題に対応して決定せよ。」と要求している。
なお、直観的意思決定は、断片的な情報や観察事実にもとづいて決定することであり、根拠なき思いつきによる決定とは、似て非なるものである。
特に、希望的観測にもとづく決定は、タブーとされる。
ただし、
深刻な危機におちいり、他に方法やチャンスがない場合は、「指揮官は、根拠(reason)よりも、希望(hope)をもとにして軍事的バクチを決定せよ。」と希望的観測が容認され、かつ、奨励される。
死中に活を求めるのである。
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職歴
ランチェスター戦略学会
- 副会長 2008/8 - 現在
福田経営
- 代表 1991/2 - 現在
経営コンサルタントとして独立
- 代表 1991/2 - 現在
福田経営
- 1981/2 - 現在
関西大学大学院 商学研究科
- 非常勤講師 2013/10 - 2015/3
放送大学大学院 政策経営プログラム
- 客員教授 2005/4 - 2009/3
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科
- 教授 2004/4 - 2009/3
海上自衛隊幹部学校 幹部高級課程
- 講師 1995/4 - 2003/12
アーバンライフ㈱(大証2部 マンションメーカー)
- 監査役 2000/3 - 2003/3
横浜国立大学、法政大学、慶應義塾大学、武蔵大学、放送大学、立教大学
- 非常勤講師 1992/4 - 2003/3
㈱トッパングループ総研(凸版印刷のシンクタンク)
- 顧問 1999/4 - 2000/3
㈱ドウシシャ(消費財商社、現東証1部)
- 取締役経営企画部長、取締役管理本部長などを歴任 1985/12 - 1991/1
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