POSシステム内のマルチ充電器を設計
■ 具体的な経験の内容
20代前半で受け持った始めての設計テーマでした。
飲食店に導入されているF社のPOSシステム内の1機種を設計しました。
注文を取るための端末を充電するマルチ充電器という製品を設計しました。
端末10台を同時に充電でき新旧の端末を充電端子から判別し充電制御方法を変更する機能があります。
ワンチップマイコンを使用し充電回路を設計しアセンブラによるソフトウェアを設計し板金と樹脂の筐体に入れ複数の試験をクリアし製品となりました。
■ 実績や成果
設計完了後、量産になりF社への納入ができました。
この経験があったため後に開発するシンクロナイズ信号機では筐体を樹脂で製造してもノイズで誤動作することはなかった。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
静電気試験のクリアに苦労しました。
充電端末をマルチ充電器に差し込んで人が触ったことを想定し端末に21kvの静電気が落ちます。
充電ケーブルを伝ってマイコンから数センチのところにあるコネクタに伝わります。
マイコンは5Vで動作しているため破壊されたり動作が止まったりします。
構造上充電ケーブルを省くことはできないためプリント基板の上で解決する必要があります。
対策1
プリンと基板のGNDパターン面積を大きくした。充電コネクタからすぐにLCフィルターを通過するようにし高周波の静電気を和らげるようにした。これでマイコンが破壊または停止することを防ぐことができた。
対策2
充電電圧をA/Dコンバータで測定し制御しているため測定値が混乱します。移動平均してもノイズの影響が大きく誤動作する状況でした。そこで移動平均の計算方法を変更しました。8回連続して測定し最大値と最小値を省いて平均した値を採用し充電制御しました。これによりノイズの影響を省くことができ正常動作できました。
■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
F社のPOSシステムはそれなりに普及しておりそのシリーズの1機種を担当させていただきました。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
移動平均をやめ新しくノイズを省く計算方法を考えた。
■ お役にたてそうと思うご相談分野
電子機器のノイズ対策
■その他
地域: 石川県
役割: 設計担当(電子回路、ワンチップマイコンのソフトウェア)
規模: 私一人でF社の製品を設計した。
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職歴
職歴:開示前
このエキスパートのトピック
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温暖化対策としてエネルギーを使わずにデザインのみで室内を外気温より下げる建築物の技術開発(特許登録済み)
¥30,000~■ 具体的な経験の内容 1993年から放射冷却でも冷えない研究を行ってきましたが用途が無いため、逆に冷やす応用例を考えていたところ建築物に着眼しました。 理想的な形状を作ると外気温より5℃程度冷えることが分かりました。これは、他の企業でも確認済みです。 その原理を建築物に応用した特許が登録になりました。 ■ 実績や成果 特許第6209806号 ■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか 特になし ■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無 今後、地球温暖化は加速していくと思われます。そこでエネルギーを使わずに過ごしやすい住宅の形状が求められていくものと思われます。 デザインが重要になりますがランニングコストはかからないため今後都会のビル影にある住宅で応用しやすいと思います。郊外の広い敷地でも可能です。 ■ 関連する論文やブログ等があればURL https://shlomo.jp/laboratory/house https://youtu.be/1zS8KSwO5Ho ■ お役にたてそうと思うご相談分野 放射冷却を利用した建築物のデザイン
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蓄熱、発熱を使わずに放射冷却の中、結露と霜を予防する方法を研究
¥30,000~■ 具体的な経験の内容 あるカーブミラーメーカーから蓄熱、発熱、光触媒を使わずに霜と結露を予防することができないか相談を受けました。 従来の方法は対処療法であり欠点があります。その欠点が無い方法を模索しているとのことでした。 欠点 蓄熱式:昼夜の気温が逆転すると蓄熱材が入ったミラーだけ曇る ヒーター式:電源線を引く必要がある 光触媒式:結露は視界確保できるが霜は防げない そこで、鏡面温度を露点いかにしない方法を発明し特許登録しました。 ■ 実績や成果 特許4382870 特許4571706 特開平08-209637 特開2002-105915 特開2010-255197 特開2011-127354 特開2011-231573 ■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか 放射冷却の原理を理解するのに時間がかかった。また、解決策を考えても10年メンテナンスフリーで動作する物でなければならない。 この2つの課題解決に時間を要したが解決できた。 成果は、下記のURLや特許の中に書かれている。 ■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無 業界は安定しており交換需要だけで採算がとれていると思われる。 そこで、新たな機能を持った商品を販売すればシェア拡大を狙えると思った。 ■ 関連する論文やブログ等があればURL https://shlomo.jp/laboratory/radiationalcooling https://shlomo.jp/archives/4907 ■ お役にたてそうと思うご相談分野 放射冷却による問題解決や利用方法など
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電力を使わない冷却シートを開発し、冷却ドリンクボトルカバーとして販売した。
¥30,000~■ 具体的な経験の内容 冷却シートを発明し特許登録した。 応用製品として自転車用冷却ドリンクボトルカバーを商品化し、ヨドバシカメラ、サイクルベースあさひ、amazonなどで販売した。 夏の炎天下、ロードバイクで長距離走るとドリンクボトルの中がお湯のように熱くなります。 そこで、簡単な構造の冷却ドリンクボトルカバーを発明し商品化しました。 性能は、外気温より約10℃冷やすことができました。 使い方は、カバーを水に濡らしボトルに被せて走ります。 太陽光が当たっても表面にニット生地で遮られ内側のフィエルトから水が蒸発し気化熱を奪うことに影響を与えません。 日陰を濡れたTシャツを着て走っているような感じになります。 これを冷却シートとして特許登録し実施例の一つとしてボトルカバーにしました。 この特許は用途を限定していないため犬の冷却服や屋根の冷却などいろいろな場面で使用できます。 今後、ペットボトルカバーとしても販売したいと思います。 ■ 実績や成果 これまでの販売実績は約7000個です。 ■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか 特になし ■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無 地球温暖化により屋外での熱中症に気をつける必要が出てきました。 特にスポーツなどでは水分補給が重要になります。 ロードバイクで長距離を走るとコンビニが無いところもあり常に冷たいドリンクが飲めると良いと思います。 ■ 関連する論文やブログ等があればURL https://shlomo.jp/product/bottlecover 動画による説明 https://youtu.be/vBjB9tOrgQ8 ■ お役にたてそうと思うご相談分野 繊維を使った商品企画