webサービス全般のユーザー分析・戦略策定・モニタリング環境構築についてアドバイスさせていただきます
【役割】
マーケティング部に異動。プラットフォーム、メディア、コミュニティ、ゲームなど多岐にわたる社内サービスの戦略設計や分析を行っている30名ほどの組織内で、メディアサービスを中心に、新規立ち上げから数千万ユーザが利用する大規模サイトまで、幅広いサービスを担当した。
「データを武器に事業を成功に導く」という組織ビジョンのもと、事業責任者のパートナーとして戦略をつくり事業を成功に導くことがミッションで、市況や自社の状況から実行すべき戦略を策定し、ファクトや分析から導かれる結論を基に事業責任者が常にスムーズな意思決定ができる状態をつくり上げた。データはあくまで手段にすぎないので、それを武器にはしつつ、いかにメディアの状態を把握し、ユーザ目線で語れるかを意識した。
配属当初はSQLやデータベース理論をゼロから自学し、まずは必要なデータを獲得できる力を身に付けた。当時の組織ではデータ環境が十分に整備されていなかったので、他部署も巻き込みつつ、必要なデータが適切に蓄積できる環境の整備を行った。
続いて、多数のサービスが混在する自社プラットフォーム上のユーザ行動や事業状態が俯瞰できる環境づくりが必要だと考え、それらを俯瞰できるダッシュボードの作成を行った。当初はエクセルで作成していたが、更新性やアクセシビリティに限界を感じていたので、スプレッドシートやTableau、GoogleDatastudioなど、新しいツールを積極的に導入して改善を続けた。新しいツールについて勉強し、現場に導入するのは好きだったので率先して推進することができた。
また、担当サービスの課題言語化やチャンスポイントの発掘、事業を伸ばすための仮説構築、ファクトを基にした分析立証を重ね、経営陣も現場もワクワクするような戦略の設計を一気通貫で行った。よりリアリティのある戦略を紡ぎ出すために、誰よりも自社・競合サービスを使い込み、市場にもアンテナを張り、確度の高い仮説を構築できるように心掛けた。特に最も長く担当していたブログサービスでは、サービス規模が大きすぎることや市場的なダウントレンドもあり、現場メンバーのモチベーションが比較的高くなかったので、戦略を実現した時の事業インパクトや市場に与える影響をグラフなどで視覚的に伝えることで士気を高めることを心掛けた。
2017年10月からは、7名のマーケチームのマネージャーに就任。足元の業務だけでなく、レポートの自動化や仕組み化なども推進して、チームの作業効率を上げて成果につなげるところにも向き合った。
【成果】
最も長い期間担当したブログサービスでは、大きな事業インパクトを生み出すためにサイトの表示スピードが重要だという仮説を見出し、年々スピードが遅くなってきていることをファクトで示し、施策の優先度変更を提案して開発リソースの最適化まで漕ぎつけた。結果的にジリ貧状態だったところからPV110%(月間数億PV規模)成長を実現し、月間広告売上数千万円規模のインパクトを創出した。
さらに、著名人ブログのリクルーティング戦略も手掛け、業界(俳優、芸人、スポーツ選手など)ごとにキーマンとなるターゲットを獲得して雪崩式に新規ブログ開設を促す戦略が功を奏し、PV200%(月間数十億PV規模)成長を実現、月間広告売上数千万円規模のインパクトを創出した。当時獲得した著名人がその後さらに大人気ブロガーとなり、定常的な事業収益にも貢献した。
業務効率化に関しては、膨大なレポートを手動更新しているのが常態化していたので、不要なレポートの削減や更新作業のアウトソースを実施し、メンバーの業務負荷を90%近く削減することができた。さらに、不要なレポートをシステマチックに検知して、閲覧者に削除通知が飛び、不要と判断されればレポートを停止するシステムを構築し、不要なレポートがそれ以降溜まっていかない状態を実現。マーケティング部全体にもノウハウを横展開始、組織全体の業務負荷を50%近く削減することにも貢献した。
■その他
地域: 東京本社
役割: マーケターとしてデータ分析から戦略策定、モニタリング環境構築まで
規模: 10名ほどのチームをマネジメント