光ストレージ機器におけるDisc Typeの判別法、EMC対策についてお話できます

エキスパート

氏名:開示前


1992年の入社以来、MO,Playstation3,BDとほぼ一貫して光ディスクドライブ装置のソフトとハードに跨った電気設計を担当して参りました。その中で品質保証や安全規格にも関わる機会も多かったです。

■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2004年から2006年:プレイステーション3搭載のBD Player
2006年から2012年:Note PCに搭載されるBD Recorder
どちらでご経験されましたか?: ソニー
ソニー・オプティアーク
その時どのような立場や役割でしたか?: 電気系設計者として、主にDisc Type判別方法の確立やEMC対策に従事した。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 1番はプレイステーション3におけるDisc Type判別方法(BD or DVD or CD or SACD hybrid)を確立したこと。

2番は不要輻射、静電破壊等のEMC対策の成功
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: 1番:
当時のTopの意向で1つの対物レンズでBDからCDに対応しなければならなかった。このような無理をすると、光学的なノイズが大量に発生する。

これらのノイズの影響を受けずに安定したDisc Typeを判別することは難しかった。

しかしノイズの出方はランダムではなく、一定のパターンが存在した。そのパターンを認識することで、安定したDisc Type判別を可能とした。

2番:
不要輻射対策はメカの隙間を抑えることと、適切な接地(アーシング)が大切と考える。

また静電気の侵入防止は機構(メカ)で行うのが本筋であるが、メカの変更を行う時間的猶予がなかったため、バリスタという部品で対策した。
関連する論文やブログ等があればURLを教えてください: プレイステーション3におけるDisc Type判別方法は特許公報に載っている。

http://astamuse.com/ja/granted/JP/No/4231077

日本では既に権利が放棄されているが、米国では維持されている。

http://pdfpiw.uspto.gov/.piw?docid=07746747&PageNum=1&&IDKey=8CC96A2E05C6&HomeUrl=http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1%2526Sect2=HITOFF%2526d=PALL%2526p=1%2526u=%25252Fnetahtml%25252FPTO%25252Fsrchnum.htm%2526r=1%2526f=G%2526l=50%2526s1=7746747.PN.%2526OS=PN/7746747%2526RS=PN/
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: Disc Type判別方法の確立でも苦労したが、同時にEMCでも多くの修羅場を経験している。

よってEMCで苦労しているエンジニアに良いアドバイスができると考える。
この分野は今後どうなると思いますか?: ソニーでの最大の成果は上記のDisc Type判別方法の確立と考えているが、残念ながら光ストレージ装置はメジャーとは言えなくなっている。新規で開発することは今後無いであろう。
地域: 厚木 品川
役割: 現場の技術サイド
規模: 月10k~数100kの様々な商品の量産化

プロフィール 詳細を見る


氏名:開示前

1992入社

主としてMO Drive装置やProDATA Drive装置の電気設計(Disc Type判別、組込マイコンのプログラム設計、基板設計、EMC等)

2004~2006:
Play Station 3に内蔵するBlu-ray Driveの電気系設計(Disc Type判別、基板設計等)

2006~2013:
Note PC, 及び薄型TVに内蔵する12.7mm slim Blu-ray Driveの電気系設計(Disc Type判別、EMC等)


職歴

ソニー

  • 1992/4 - 現在

謝礼金額の目安

¥30,000 / 1時間

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