差別化のためのブランディングの進め方をお伝えできますについて話せます

近年、デジタルマーケティングを通じたブランディングを提供する会社が増えています。しかし実際にその内容を見てみるとブランドの意味を単なるクリエイティブ表現やロゴデザインをブランディングと解釈している会社がほとんどです。ブランド戦略がなく手法に終始しているように思われます。ブランディングは、正に経営そのものです。現状を把握し、競合他社との比較で強味、弱み、機会、脅威を把握（SWOT分析）、自社の強みを武器にどのように一貫してブランドを築き上げるか、手法の前に戦略を組み立てることが重要です。以下の私のブランディングの考え方を記載いたします。

ブランドの基本
・ターゲットを絞り込む
・ブランドは他にない独自の世界観をつくること
・分かりやすく言うと、独自の企業らしさ、個人であれば、自分らしさをつくること
・ゆるぎない確信と信念をもって
・結果、多くの支持者、ファンを獲得できる

ブランド形成の手法
・ではどのようにしてつくるか？
・有形、無形の資産から、自分の強み、弱みを理解した上で、独自性を際立たせる
・目に見える価値は、先進技術、製品特性、提供サービス、店舗施設、接客応対がある。
・目に見えない価値は、心にイメージされること、所有、あるいは身に着けることで精神的満足感を得られるもの、文化、芸術など

企業ブランディング
・企業価値を上げるためには、ハードの製品だけでは人々はふりむかない。
・理念、思想、哲学をもって、実際に実践することが必要。
・文化、芸術とコラボすることで、メーカーは、斬新、新しい発見、伝統と革新といったイメージ形成が可能。

メルセデス・ベンツはなぜ強いか
・製品に一貫した考え方が貫かれている
・高い再購入率、クルマ、グレードを問わず、期待するクルマのテースト、のり味を提供
・いくら高級な素材を使っても、高性能な機器でも、らしさが提供できなければ、ブランドは確立できない。
・レクサスは、静かで加速性能もあり、室内も快適、電話でのコンシュルジサービス、便利なデバイスもたくさんある。いたれりつくせりではあるが、メルセデス･ベンツを越えてはいない。高級車とは単に最先端のパーツをアッセンブリーしただけでは確立できない
・他にない、目に見えない何かがたりない。
・メルセデスの安全性、信頼性、品質を前面に出し、継続することで、確固たる地位を築いた。
・なぜ、アメリカのフォードは認知があるのに売れないの？
・テスラは、なぜ注目をあびるの？
・アップルは何故注目されるの？

ブランドに形成の要素
・他にない卓越した便利さを提供
・独立の思想で、いつもユーザーの期待を超える製品を提供
・iPod この小さな箱に何千曲も入る
・何故アマゾンはこれほどまでに成長したか
・単なるイメージではなく、圧倒的な利便さの提供で独自性を加速
・総括すると、提供する製品、サービスに他社にはないとんがった何かがあること
・エルメスなど、ファッションブランドも単に高級イメージで売れているわけではない
・製品の素晴らしさが核にある
・つまりイメージの訴求だけを一生懸命に行っても、商品、サービスが本物でなければ、消費者は、その所有体験から本物かどうかをすぐに見抜いてします。
・商品、サービスが本物である前提で、製品を広く知って、関心を持ってもらうこと
・その時に、製品、販売、売上といった製造業の概念を超えて、文化、芸術、スポーツといった違う世界とコラボをして発信することで、今までリーチ出来なかったターゲットへの訴求が出来る

以上、長々と書きましたが、広告代理店としてではなく、歴史あるメルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンのブランディングを実践してきた経験を基にアドバイスをさせていただきます。