清涼飲料における商品企画の経験について話せます
食品事業部バイスプレジデントとして、じっくりコトコトシリーズ、レモン事業の責任者として、研究開発からマーケティングまで担当し、二ケタ成長を達成したのち、当時赤字事業であった飲料事業の責任者(プレジデント)に就任。
MBOまでの短期であったが、不振の事業であった缶コーヒー事業の再生のために、新製品の「aromax」を開発、ヒットさせた。業界初の製法特許、製造プラント、新容器のworc缶の大和製缶との共同開発をおこなった。容器メーカーは国内全容器メーカーとの取引に成功し、各社の容器技術を活かし新容器による事業再生を試みた。
広口缶の缶コーヒーが業界で唯一無二であったが、これもサプライヤーの協力あってこそである。
飲料事業は寡占化が進む中で、その後のMBAなどもあり、開発したブランドは縮小しているものもあるが、現在も販売されている商品が多数ある。
缶コーヒー アロマックス
じっくりコトコト煮込んだスープ
こんがりパンの入ったカップスープ
業務用レモン製品
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfe2000/9/2/9_2_121/_article/-char/ja
■その他
地域: 日本とシンガポール
役割: 飲料事業カンパニー プレジデント
規模: 社員数は数百名で研究開発から営業まで。
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職歴
合同会社感動設計
- 代表社員 2014/9 - 現在
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
- プレジデント シニアマネージャー 2014/4 - 2015/12
- 執行役員品質保証部長 2012/4 - 2014/5
- 係長から課長 2007/2 - 2013/1
- 執行役員 名古屋戦略部長 2011/10 - 2012/12
- 取締役 所長 2007/2 - 2010/11
- 取締役 海外事業部長 2006/1 - 2007/1
- 取締役 常務執行役員 上席執行役員 飲料事業カンパニープレジデント 食品事業カンパニーバイスプレイジデン 2002/4 - 2005/12
- 執行役員食品カンパニーバイスプレジデント 1999/4 - 2005/12
- ジェネラルマネージャー 1997/4 - 1999/3
このエキスパートのトピック
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おいしさの科学とブランド戦略について話ができます。おいしさの設計をアドバイスします
¥30,000~ -
インスタントスープの開発からマーケティングまで話ができます
¥30,000~■ 具体的な経験の内容 乾燥スープ類の研究開発 ■ 実績や成果 じっくりコトコト煮込んだスープの開発 ■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか 199年当時、研究課長時代にインスタントスープの企画開発を行っていた。その年、営業部課長から毎年赤字のスープ事業を止めたいと相談があった。当時は40億円くらいの売り上げがあったが、主力得意先のイトーヨーカ堂から全品不採用になったことが理由であった。事業存続の危機にあたり、直接商談を申し込み、イトーヨーカ堂に研究課長として訪問、単刀直入に不採用の理由を聞いた。福井バイヤーは、箱スープで2社は必要ない、クノールだけで良い、後は袋物のスープ(リケン)などで品揃えしたかったと、本音を伺った。その時のスープ製品は200円程度、袋物は150円で程度であった。「ポッカがダメわけではないのですね?」とさらに聞くと「品揃えの変更です」という答えであった。そこで、私は、新技術を使った試作品のスープを見せ、「このスープ飲んでいただけますか?」とお聞きし、じっさいに飲んでいただいた。その返事は「こんなおいしいスープは飲んだことがない」という。私は「製造コストもあり、高くなりますが、ご採用いただけますか。」とお聞きすると「はい」と返事をいただいた。 帰社して、谷田社長に報告、「やらせてください!!」と懇願、「わかった社運をかけよう」ということで出したスープが今の主力ブランドである「じっくりコトコト煮込んだスープ」です。現在はその後に、出したカップスープも大ヒットし、100億円の事業となっています。 私自身は研究開発から、その後業務用事業立ち上げの後、食品事業副代表を経て、飲料事業の代表となるきっかけとなりました。 ■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無 どんな商品も売場から発想しないと売れないという経験をしました。代表となった後もこまめに得意先を回り、新製品提案を行いました。業務用事業部では業務用レモン製品を中心にゼロから柱事業へ立ち上げました。セブンイレブンのPBスープの開発も、このようなきっかけで何のコネもないのに、受注することができました。 ■ 関連する論文やブログ等があればURL ■ お役にたてそうと思うご相談分野 全社員経営を指導しています。商品企画は誰にでもできます。自社リソースを最大限生かせるのは社員です。社員の心をひとつにし、商品開発を行う。それが私の理想です。