人財を定着化させる環境づくりについて話せます
¥30,000~■背景 人財の採用にかかる費用はおおむね100万円/人、採用から育成にかかるコストは200万円/人と言われています。一人前にシゴトが出来るレベルになるまでに、大手企業では約3年、中小企業では6年という調査結果が出ています。一人のスタッフが一人前に育つには、給料ベースで約900万円~1,800万円かかることになります。一方、離職者が一番多い勤続年数は4年で76%、次に3年、2年、1年となり、離職後補填するために採用と育成で出費をしなければなりません。定着率を上げることが企業としてコストを最大に抑えることになるかが分かります。どのように人財を定着させていくか、先ずは会社のベースを築くことが必要になってきます。ベースがあってこその手法ですが、ベースのない所にいくら手法を駆使してもうまく行きません。当時人財開発担当だった私もこのことに気づくまでに時間がかかりました。 ■話せること 当時の衝撃的なエピソードをご紹介します。 開発した教育カリキュラムで技能訓練校登録をし、実際に講師も担当したときの話です。訓練校には10名程集まり、それぞれ自己紹介をして頂きました。板前さんをされていた方、豆腐屋さんをされていた方など様々でしたが、衝撃を受けたのは”中卒・元右翼で、全身紋々入っています”と言われた30代の男性Tさんがいました。最初どのように接していいのか分からなかったのですが、無口なTさんは何も言わず黙々と授業を受け、作業を続けていました。 クラスが進むにつれて内容がドンドン難しくなっていきました。明らかについていけないTさん。話を聞くと”全く分からない”との事でした。毎日補習をすることと、予習をすることで2週間程でクラスの皆よりも理解できるようになっていました。 全員無事就職先も決まり、修了式も終わった時、受講生から沢山の感謝の言葉を頂きました。中でも一番心に残っているのは、Tさんからこのようなメッセージを頂いたことでした。 「言葉での表現が難しいですけど、有田さんの想い、また感じたこと、自分には奮い立つものがあり、自分が一歩一歩、ドンドン輝いていける気がします。正直な話し、有田さんに出会ってから、今ほど仕事が楽しく感じたことはないです。今、そんな自分が正直好きです!もっともっと大きい人間になるために有田道を俺は突き進みます!」 それから数か月がたち、新人教育の時期がやってきました。技能訓練でやったことを体系化していたので、それを実施したところ、修了式に号泣し、壇上でハグをするような景色が現れました。 やったことは本当にシンプルで、それこそベースとなる部分です。そのベースの構築や手法について、現在抱えている問題に対してのアドバイスが可能です。