中古車販売会社(板金含む)におけるグループ全体の残業時間を前年比36%残業コスト5,000万円削減した方法をお話できます
■ 具体的な経験の内容
中古車販売・修理・鈑金などを手掛けるグループ会社が、売上は伸びているのに利益率が低い、
調べてみたら残業超過が激しく、残業代の支払いが利益をひっ迫しているのでコンサルしてくれ、
とのことでアドバイスに伺った。
話を伺うと、各店舗で残業を含む作業の効率化は比較的警告されており、
社員のスキル・モラルには問題がなかった。
ただ、社長をはじめ幹部・店長らが、「今誰がどのような状況になっているか」が把握できていない、
社員の些細な相談事(今日残業して良いか、といった確認など)も社長の了解を必要としていた、
社長の出張が多く意思決定の伝達が遅延する、といったことがタスクの渋滞を招いているようだった。
■ 実績や成果
社長の直下に専務が2名おりましたが、技術畑からでマネジメントについては苦手のようでしたので、
マネジメントできそうな人材を「経営戦略室」として意思決定代行(ほぼ社員の些細な相談事の相手役)の
ポジションを置いてもらいました。
各店舗では時間軸に基づく日報を「予定」「実績」と分けて記入してもらい、
日報の確認を店長・工場長、後日幹部が行い、仕事の振り分けや問題点の解決、幹部の方には人員配置、
または社員自身のフィードバックに活用してもらうようにしました。
(結果)
残業時間がグループ全体で前年比36%減、残業代としては約5,000万円の削減となり、
利益率も向上しました。
(ヒント)
「ノー残業デー」「定時退社メール」といったものを導入させるコンサル会社(〇ーク〇イフ〇ランス)
などありますが、業務の見直しに全く関係がないので、このようなものを導入しても
何の業務改善にもなりません。
営業の受注体制から、社内の業務処理能力が現状どのようになっているかを
管理職を含めた社長・幹部がどれほど把握しているかで改善のカギになります。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
http://s-planners.com
■ お役にたてそうと思うご相談分野
ライン業務のある会社業務の業務改善・生産性向上・残業削減
※単に労働者の残業時間を削減するための方法だけでなく、受注時点で赤字になる営業の見直しや、
生産性の高い企業を目指す組織作りのアドバイスもできます
ライン業務でなくても、営業が受注した仕事を社内の事務が処理する業務(保険代理店など)は
アドバイスすることができます。
広告代理店の下請けで、デジタル印刷の業務改善を受けたことがありますが、
その会社は業種云々以前にマネジメントできる社員が皆無だったので、
マネジメント経験(生産管理・タスク管理)のあるマネジャーを雇用してもらうようにしました。
物流業界は、陸運・海運の時間がランダムなので、アドバイスは難しいです。
外食産業・コンビニ業界などは、単に「そのシフトに入れる店員がいない」ことが原因で
社員が残業するので、人を雇用する以外方法はありません。
コンサルではないですが、船井総研でセミナーをした際に伺った会社のほとんどが、
売上(KPI)を注視するあまり、「KPIを達成するために必要な労力」を無視しているため、
労働者が過酷な状況に陥っています。
■その他
地域: 長野県
役割: コンサルタントとして
規模: クライアントの社員数200名以上、店舗数16以上