環境事業、国外企業との合弁会社、共同開発、新規事業開発について話せます
PCB関連
1996年よりPCB(ポリ塩化ビフェニル)の無害化処理技術の研究開発を開始し、真空技術を用いた真空加熱分離法はPCB汚染機器の無害化技術として、環境省の技術評価を得た。
その後、真空加熱分離装置及び周辺設備を設計、製作し、JESCO(中間貯蔵・環境安全事業株式会社)の大阪事業所および北九州事業所に計8基を納入(大阪と北九州は5事業所の中でも順調に処理が進捗中)。
移動が困難な機器の現地処理に適用できるナトリウムを使用した分解技術を開発、無害化技術としてPCB等処理技術調査検討委員会の技術評価を得た。
研究開発PCB除去率を1000倍以上改善
長年未解決だった電気機器からのPCB除去。それまでは部材に残留するPCB濃度は20ppm程度と目標値より程遠いレベルであった。そのため、大変な手間をかけて前処理をする必要があった。すなわち、有害物質であるため、作業者がそのまま触るわけにはいかず、グローブボックス等の中で前処理が行われていた。
そんな中、僅か1年で、前処理が不要なシンプルな方法により、目標値である0.01ppm未満まで達成できるプロセスを開発した。
この技術によりJESCOの高濃度処理が進んだと言っても過言ではない。
https://www.researchgate.net/publication/11423249_Removal_of_polychlorinated_biphenyls_from_capacitors_and_pressure-sensitive_paper_by_vacuum_thermal_recycling
新規プロセスの開発
重金属含有廃液を処理するのに薬剤費が相当かかっていたため、コストが高く、受注出来ていたなかった。そこで、原理原則に基づき、他の廃液と組み合わせることができないかと考え、各種試験を実施後、実用化し、受注できるようになった。
ある廃液に残留する重金属を除去するため、ある研究所から遠心分離器の使用を勧められ、各種実験が行われていたが、なかなか目標値まで除去できなかった。そこで、除去できない原因を見極め、新しい理論を構築し、廃液中に残留する重金属を簡易な方法で除去する方法を確立した。
工程改善廃液処理工程の所要時間を1/3に短縮
受入保管施設が不十分であったため、処理が終わらないと新しい廃液を受け入れることができず、廃液を持込むタンクローリを度々待たせることが多く、作業者、運転手全ての人がイライラしており、いつ事故が起きてもおかしくない状況であった。そんな中、処理技術の開発依頼があった。しかしながら、大林は、まずは現場に入り、一緒に作業をする中で、本質的な問題を見抜き、現場で使われていた技術を活用し、新たな費用も何もかけずに受入の待ち時間をなくし、全工程の所要時間も1/3に短縮し、現場に笑顔が戻った。会社としては残業代が削減でき、 皆さんに喜んでいただいた。
■その他
地域: 東京、埼玉、ドイツ、オランダ、イタリア
役割: 現場からリーダ、マネジメントまで
規模: 2人〜20人、〜100人
プロフィール 詳細を見る
職歴
株式会社リジェンヌ
- 代表取締役 2009/9 - 現在
ゼロ・ジャパン株式会社
- 室長、取締役センター長 1998/12 - 2009/7
松田産業株式会社
- 主任研究員 1995/3 - 1998/11