商業アートにおけるデザインの完成度を上げる基本的な技術について話せます
「商業アートにおけるデザインの完成度を上げる基本的な技術」とは、各種アプリのhow toだけではなく、デザイナーが持つべき視点へのアドバイスなども含まれます。デザインの指向性、好みなどの話とは、まったくの別枠なデザイン表現としてあたりまえに必要な素養ともいうべき基本的な技術や視点になります。
これは、印刷物でもウェブでも動画でも、どんな媒体における表現でも必ず必要な基本技術だと思います。しかしながら、現状において、私が考える「完成度を上げる(保つ)基本技術」が出来ている最終成果物は必ずしも多くはありません。
CMや雑誌、ウェブページ、動画や印刷物などの広告表現全般。市販されているあらゆるジャンルのパッケージなどもしかり。
これは、私が美大で学んだグラフィックがまったくの前時代的な内容だったことが幸いしているのではないかと理解しています。手を使ったデザイン原稿作りを体験しつつ、実際のデザインの現場ではちょうどDTP化が急激に進んだ時代。もともと、デジタルツールには美大時代から関心があり、自分でもCOLOR CLASSICという9インチモニターの一体型マックをはじめて買い、当時からいじり倒しておりました。DV(デジタルビデオ)というものが世に出てきた頃、動画の編集にもPCが本格的に使えるようになり、1970年代から続く(現在は終了しています)ビクター主催のビデオフェスティバルに応募した作品はブロンズ賞をいただき、大林監督や竹中直人さん(当時の審査員)から授賞式にて賞をいただきました。やや、話がそれましたが。
デザイン造形における、基本を知る事が、その表現の完成度を上げるための手段であると確信しています。
であれば、そのいくつかのポイントをしっかり捉えることへの意識や、ちょっとした鍛錬によって、それらは必ず自分のものになります。一度、自分のものにしたその技術は、「一生もの」です。まさに自転車に乗れる様になったあの感覚に近いと思います。
デザイン造形という自転車を、自由自在に乗りこなして、行きたい目的地へ出発しましょう!!