ダイエットなり、行動科学なり、健康に関する情報における具体的方法についてお話できます
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-マイプロフィール
▼ 私はバリバリの文科系、理科系の製薬会社に入社しました
私は立教大学で学びました。社会学部で産業社会学、産業心理学など、勉強していました。まさに、バリバリの文科系です。当時は就職難の時代でした。就職した製薬会社は、理科系の会社です。今まで勉強していなかった。日々、試験の日々でした。まさに理科系の勉強の日々でした。18年近く営業職として働きました。
▼ 営業職から、なんとびっくり、研究職に
研究職として、臨床医薬研究所に転勤になりました。仕事は臨床試験をする仕事です。40歳前、普通の営業のおじさんは、一生懸命勉強しました。しかも最先端を求められました。これまた、勉強の日々でした。医学・薬学・統計学そして、当時現れたWindowsを、それは一生懸命学びました。
引継ぎの時、若い3年目の女の子から、片手いっぱいに英文医学論文コピーをもって来て、今忙しいので、来週の水曜日までにこれらを読んで質問を受けますと言われ、私はそんなことできるか、と怒った思い出があります。
英語の医学論文なんか、一度も読んだことがありませんでした。英語は慣れ。医学、薬学は勉強と想像力。統計学は数学の世界。パソコンは業務上必要でしたので習得し慣れる。ものすごく勉強しました。
仕事は、営業マンがお医者等に説明するパンフレットのデータを作る市販後臨床試験の仕事です。担当した製品は、高血圧や脂質異常症の生活習慣病のお薬でした。営業マンが使えるように臨床試験の企画立案をし、その企画を全国の先生方に訪問提案し、会社に案件提案し、試験計画書(プロトコール)と調査票等を作成します。
その中で、東日本CAG-Study(コレステロール降下剤が心臓内壁を広げることを、検証する臨床試験)という大規模試験のプロジェクトリーダーもしました。食事療法群と薬投与群を計400名で検証します。じつは今では常識ですが、同意説明書、同意書の取得を取り入れた、日本で最初の臨床試験でした。
この試験は大変でした。試験は始まり、登録患者さんも増え、採血結果を集めることは簡単です。でも、CAG(心臓血管の画像分析)を、400名分を前後で比較しなければなりません。この集めたCAGフイルムは400名分、800フイルムを分析する施設がありませんでした。試験を進めるために、私は専用の解析施設を設計し、激務の循環器医に協力してもらい、分析できるようにしました。日本で唯一の専用施設です。この設計は、私の心の中では誇りとなりました。
平成九年の法改正から、私は新薬開発の方に配置転換されました。当時の薬事法(医薬品医療機器法)に、新薬の臨床試験の大きなルール変更がありました。臨床試験のすべての責任を製薬会社が持つことになり、そのかわり、カルテを直接みて、お医者さんに逸れないように要請できるような、複雑かつ細かいルール変更でした。多くの人員と部署が必要です。貴重な経験をしました。
▼ 「生活習慣病」に関心をもちました
聖路加国際病院の日野原先生が様々な学会等の講演で「生活習慣病」というコトバを知りました。そして「肥満」に関心を持ち、元大阪大学の松澤佑次先生らの研究発表もたいへん注目していました。そして「メタボリックシンドローム」というコトバを知りました。
私は、生活習慣病は体重過多、内臓肥満が起因することを学びました。そして、多くの先生方に聞きました。先生方は詰まる所、生活習慣病を治すには、本人が生活習慣を変えることが必要だと。
私はそのような中で「生活習慣病には、お薬より結局は、本人の生活が変えないと治らない」と思いつきました。いまでも生活習慣病治療や予防は、本人が好き生活習慣に変えていくことが基本です。でも実際には、なかなか「人は変われない」ものです。そこで私は、「生活を変える」には?と考え、「行動分析学」「行動療法」を知り、一生懸命勉強しました。
▼ 健康管理室の研究支援
デスクが近かったので、健康管理室との保健師さんと仲良くなり、保健師さんたちの研究に、支援するようになりました。保険組合の医療費分析を学会で発表をしました。それを機に、幸いにも保険組合から研究費の支援が得られ、「肥満プロジェクト」の立ち上げ、業務外で支援するようになりました。
現在提供している「Be-Smart減量支援パッケージ」の基になる行動療法プログラムを開発して実施しました。そして、結果が思った以上の結果が得られたので、国内外の学会に発表しました。専門雑誌にも取り上げてもらいました。
▼ 定年まであと9年。好きなことをしようと早期退職しました
ライフスタイル研究所を設立して、行動療法に腰を据えることにしました。生活習慣はひとつひとつの行動の