CRMやファン化(一般顧客から優良顧客までの育成方法)について話せます
■背景
今でこそ、通販ビジネスやマーケティングの現場で「価値をどう設計するか」が私の専門となっていますが、
その“原点”は、意外にも会社員時代の昼休みにありました。
当時は、まだインターネットが世の中に広がりはじめた黎明期。
スマホもなく、オークションといえば“パソコンの前に座ってじっくりやるもの”という時代でした。
昼休みになると、私は社内のPCを使ってヤフーオークションにアクセスしていました。
目的はひとつ。自分のクルマを改造するための資金づくりです。
驚かれるかもしれませんが、そのための仕入れは0円でした。
会社の目の前にあった鈑金屋さんでは、事故車の修理で交換されたパーツが保険適用で新品に交換され、
“古いパーツ”はスクラップ用のボックスに無造作に捨てられていたのです。
私には、それが不要品ではなく、マーケットで再び価値を持つ商品に見えました。
上場通販企業でのCRM実務経験を起点に、これまで数百社以上の企業における「顧客リストの価値最大化」に取り組んできました。
CRMとは「Customer Relationship Management=顧客関係管理」と言われますが、単なるデータ管理ではありません。
私が提唱しているミニマム通販のCRMの本質は、売れないを売れるに変える関係性の設計です。
売上や利益の源泉は今、すでに買ってくれているお客様の中にあります。
特に注力しているのが、“CRM × 感情設計”の統合です。数字だけで管理するのではなく、
この人にまた買いたいと思ってもらえる関係性とは何か?を追求するアプローチです。
だからこそ、スプレッドシート上の数字だけでなく、顧客インタビューや座談会からも心理を拾い上げ、
感情に寄り添ったCRM戦略を設計します。
■話せること
通販業界で20年以上にわたり、単なる「購入」ではなく「共感・応援・紹介」へとつながるファン化の道筋を探究してきました。私が考えるファンとは、「値段ではなく、意味で買ってくれる人」。つまり、商品やサービスに込められた想いやらしさに共感し、この会社を応援したいと自然に動いてくれる存在です。
ファン化は偶然ではなく、設計できます。
その第一歩は、ただのお客様を語りたくなる体験者に変えること。
ミニマム通販の考え方では、まず少数でも熱狂的に支持してくれるコアファンを育て、その声が社内やSNSで波及していく構造を作ります。
たとえば、座談会、UGC投稿、LINEステップなど、心理的距離を縮める仕掛けを一つずつ設計しお客様との関係性を深めていきます。
具体的なステップとしては、購入者 → リピート者 → アンケート協力者 → SNS投稿者 → アンバサダーというように段階的に“関わりの質”を上げていくことが大切です。特に「最初の共感体験」を生み出すプロセスはファン化の起点となります。
また、CRMとの連動も重要です。数値的なLTVやRFM分析の裏にある「感情の流れ」を読み取り、ファン化がどの段階で進んでいるのかを可視化・定量化することで、再現性のあるファンマーケティングが実現できます。
私の原点“仕入れ0円”から学んだ、価値創造の本質
【1】市場は「視点」がつくる
誰かにとってのゴミは、別の誰かにとっての宝になる。
商品の価値は、物理的なスペックではなく、誰にどう伝えるかで決まる。
【2】制約の中でこそ、創造力が育つ
資金ゼロでも、仕組み次第で販売モデルはつくれる。
広告費も、倉庫もいらない。“情熱と発想”があれば事業は始められる。
【3】熱量が市場を動かす
自分が本当に好きなことに、少しの工夫と行動を重ねると、
周囲が巻き込まれ、結果として“熱狂のマーケット”が生まれる。
■その他
流通総額3800億円・421社のご支援実績があります。