中小企業における経営改革の進め方について話せます
■背景
私が専務取締役として経営に関わる中小企業は、かつてトップダウン組織でした。経営判断は社長のみに集中し、現場は「言われたことをこなす」だけの状態。業務も属人化しており、担当者がいないと回らない場面が多発していました。こうした状態では、現場の創意工夫も育たず、変化に弱い組織になってしまいます。そこで私は、経営方針から組織戦略、人材配置、制度までを段階的に見直し、トップダウンから自律型のチーム運営へと組織改革を推進してきました。改革には当然、社内の軋轢も存在しました。ですが、一気に変えるのではなく、「巻き込み」「段階的実行」というプロセスを丁寧に踏むことで、少しずつ変化を根づかせることができました。
■話せること
このテーマでは、以下のような実践ベースの知見を共有できます。
・トップダウン組織が抱える課題の整理方法
・自律型組織に移行する際のフェーズ設計(ビジョン提示、裁量の段階的移譲など)
・軋轢への対応(無視すべき反応/巻き込むべき反応の見極め)
・組織文化に配慮した進め方(いきなり変えすぎない・現場の言葉で伝える)
・管理職の再定義と育成方法(指示役から支援役への変革)
・「形だけ改革」にならないための定着施策(KPIの設定/小さな成功の共有)
組織を変えたいが、現実には進まない。その“もどかしさ”を経験したからこそ語れる、実践的なプロセスがあります。
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職歴
職歴:開示前
このエキスパートのトピック
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PRで“社員の誇り”をつくる方法について話せます
¥30,000~■背景 中小企業においては、人・モノ・金といった経営資源が限られているため、「給料や待遇では大手に勝てない」「人材育成に手が回らない」といった悩みは尽きません。私が経営を担う企業も例外ではなく、特に旧来のトップダウン型組織においては、社員の“働きがい”や“誇り”が感じられにくくなっていました。そんな中で注目したのが、「パブリックリレーションズ(PR)」の力です。 自治体や地元企業、学校などと連携し、地域に貢献するイベントを継続的に開催。その過程で、活動の意義や社会的価値を丁寧に言語化し、プレスリリースとして発信することで、テレビや新聞、雑誌などに取り上げられるようになりました。 メディア掲載による企業認知度の向上ももちろん効果的でしたが、それ以上に大きかったのが、「社員の内発的動機づけ」への波及効果でした。 「自分の働く会社が世の中に貢献している」「自分たちの取り組みが報道される」という実感が、社員の誇りや自己効力感を高め、エンゲージメント向上につながったのです。 PRは、単なる広報手段ではなく、経営資源の限られた中小企業が、“社員のやりがい”という見えない資産を育む強力な武器になり得ます。 ■話せること このテーマでは、PRを使って社員の働きがいを高めた具体的な実践事例と、その背景にある考え方、仕組みづくりについてお話しできます。 ・「なぜPRが社員のやりがいにつながるのか」 メディア露出が社員の自尊心・貢献実感にどのような影響を与えるか。組織行動論や動機づけ理論と絡めて解説可能です。 ・PRを“経営戦略”として活用する方法 単発で終わらせず、事業戦略や人事戦略と一貫させる設計の工夫。小さな取り組みをブランディング資源として育てていく視点を共有します。 ・プレスリリースの型化/メディアとの関係構築 広報専任担当がいない中小企業でも取り組めるように、再現性ある「型」を作成。社内で共有し、誰でも情報発信できる体制にした工夫をお伝えします。 ・“社内に向けたPR”の視点 メディア掲載をどう社内に伝えるか、どのように社員の承認欲求や自己肯定感と結びつけるか。社員が「会社に誇りを持つ」導線設計も重要です。 ・PR活動と地域との共創がもたらす価値 自治体・教育機関・地域企業などとの連携が、社員の帰属意識や地域貢献意識を高める側面も実感しています。その巻き込み方や交渉の工夫もお伝えできます。 このように、PRを単なる「広報活動」ではなく、人づくり・組織づくりの文脈で活かす方法について、理論と実践の両面から具体的にお話できます。
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現場のリアルを踏まえた意思決定のコツについて話せます
¥30,000~■背景 中小企業の経営現場では、理屈通りにいかないことが日常茶飯事です。経営者として、正しい選択が必ずしも正解にならない場面、短期的な効率よりも人間関係の配慮が必要な判断、あるいは矛盾する選択肢の中で“ベター”を選ぶこともあります。私自身、経営戦略や制度を整備する一方で、「現場が今どう感じているか」「誰がどのように受け止めるか」という温度感を無視できない判断を日々してきました。また、中小企業特有の“人間関係のしがらみ”や“暗黙の了解”に配慮しながらも、会社としての前進を止めない意思決定が求められます。この複雑なバランスを取ることこそ、現場経営の真の難しさだと感じています。 ■話せること このテーマでは、理屈と現実の間で意思決定をするための現場感覚に基づいたアプローチをお伝えします。 ・経営の意思決定における「正解主義」からの脱却 ・現場感と感情の見極め:何を重視し、何を捨てるか ・社員にどう伝えるか、どこまで説明するか ・対立意見の扱いと“聞きすぎない勇気”の持ち方 ・「今は決めない」という選択肢とその効能 ・リスクを最小限にして“動きながら考える”方法 ・中小企業における経営判断と「人」の優先順位 ・意思決定の後に起こる“揺り戻し”への対応方法 経営者や管理職として「頭ではわかっているが、動かない」「どこまで踏み込めばいいのか判断に迷う」といった方に、実際の現場で起きる葛藤と対応策をお伝えできます。
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制度刷新と文化の変化を両立する方法について話せます
¥30,000~■背景 人事評価制度や等級制度は、組織を動かすための強力な“レバー”の一つですが、制度だけを導入してもうまく機能しないケースは少なくありません。私が改革を進めた中小企業でも、制度は形式的に存在していたものの、評価と育成、報酬がつながっておらず、社員の納得感も乏しい状態でした。さらに、「年功序列」や「身内意識」といった文化的な土壌が、新制度の導入を難しくしていました。そこで私は、単に制度を設計するだけでなく、その背景にある“組織の価値観”にアプローチする必要があると考えました。対話を重ね、納得感を高め、小さな成功体験を共有しながら、制度と文化の“接着”を図ることで、制度が組織に根づく形をつくってきました。 ■話せること このテーマでは、単なる制度設計にとどまらない「制度×文化」の観点から以下のような内容をお話できます。 ・制度導入前に必要な文化的土壌の診断 ・評価制度/等級制度を“形骸化させない”設計ポイント ・制度と経営方針、組織戦略の一貫性の持たせ方 ・導入段階における説明責任と“共感の設計” ・社員が制度を「自分ごと」として捉えるための仕掛け ・評価者(上司)を育てる仕組みと教育の工夫 ・文化変容に向けた段階的アプローチと時間軸の考え方 「制度をつくったはいいが、うまく機能していない」と悩む方に向けて、設計と導入、そして文化とのすり合わせの実践知をご提供できます。