EV向け放熱材(TIM)の技術要求およびトレンドについて話せます
■背景
自動車産業は今、世界的に100年に一度の変革期を迎えていると言われており、この自動車産業の変革をリードする技術として最も注目を浴びているのが「次世代エネルギー車」である。次世代エネルギー車、いわゆるEVに使用される材料の1つである熱マネジメント材料は、駆動用バッテリーやパワーコンバージョン部品に無くてはならない機能性材料で、ここ数年かつてないほどの活況を呈している。
■職歴
2014年に接着剤、熱マネジメント材料などを製造・販売するヘンケルジャパン株式会社に入社。入社当時から一貫してアプリケーションエンジニアに従事し、顧客要求に合わせた適切な製品の評価および選定をおこなっている。
特に、次世代エネルギー車向け熱マネジメント材料のプロジェクトでは、顧客訪問を通じて技術的要求の把握、特性の見極め、試験方法の新規確立をおこない、大手自動車メーカーの新規ビジネス獲得(売上見込み 25MEUR)に成功。
現在はE-Mobilityチームのリーダーとしてチームマネジメント業務および、熱マネジメント材料の専門家として社外セミナー講演などをしている。
■新規ビジネス立ち上げ実績
・日系自動車メーカー向けプロジェクト
次世代エネルギー車の駆動用バッテリー用途に熱マネジメント材料(ギャップフィラー)が採用され、中国にて量産(売上見込み700TEUR)。
・外資系バッテリーメーカー向けプロジェクト
駆動用バッテリー用途に熱マネジメント材料(ギャップフィラー)が採用され、日本にて量産(売上見込み2,000TEUR)。
・日系電機メーカー向けプロジェクト
オンボードチャージャー(OBC)用途に熱伝導性接着剤が採用され、中国およびヨーロッパにて量産(売上見込み650TEUR)。
・その他 車載部品、エレクトロニクス機器、テレコミュニケーション機器用途等に多数の実績あり
■話せること
・熱マネジメント材料(放熱材 TIM)の機能と役割
・熱マネジメント材料(放熱材 TIM)の種類とそれぞれの特徴
・熱マネジメント材料(放熱材 TIM)の技術動向、最新トレンド
・EVバッテリー向け材料に求められる機能
■セミナー講演実績
・AndTech主催「高熱伝導化に向けたフィラー・シートの開発動向と材料への要求特性」
・自動車技術会主催「カーボンニュートラルに貢献する伝熱技術」
・技術情報協会主催「車載バッテリーに向けた熱マネジメント部材の開発動向と今後の展望」
・日本塗装技術協会主催「バッテリーテクノロジーとコーティングの最新動向 ~電池製造と塗装技術の関わりを探す~」
・AndTech主催「熱伝導性コンポジット TIM 放熱シート開発事例」
・日本接着学会主催「次世代接着材料研究会 "EVの最新熱マネジメント技術"」
・三建産業情報社 SumKen主催「Gap Filler for EV battery application」
・技術情報協会主催「放熱ギャップフィラーの設計 特性向上とその活用方法」
・日本接着学会主催「電子材料の放熱技術における最近の動向」
■出版書籍
・二液性液状ギャップフィラーの特性と適用事例について:車載テクノロジー 2024年11月号(技術情報協会)
・次世代エネルギー車における液状ギャップフィラーの特性と駆動用バッテリーへの適用事例:MATERIAL STAGE 2024年4月号(技術情報協会)