管理会計・問題解決手法・アイデア創出手法・営業実績の伸ばし方について話せます
■背景
大手機械メーカーにて、プロダクトマネージャーに就いた時は、28歳という若さで、それまで最低でも課長待遇以上の人(40歳ぐらいの方々)が行ってきた業務を、入社5年目の社員として担当した。社内の関係部署が多く、各部門の考え方や意見の調整が非常に難しかった。また、自分自身の商品戦略についての考え方も通していくべきであったので、葛藤が大きかった。それでも新製品を市場に導入し、業界でトップシェアを獲得した時には、大きな充実感を感じることができた。この部門で仕事をやりきれたことが、経営コンサルタントになりたいという下地になってきた。今では、社会的に認められないが、1年の内に休日らしい休日は3日もなかった年もあった。心身ともに苦しかったが、仕事そのものにはやりがいがあったので耐えられた。
■話せること
相当に困難に思える大きな仕事(WORK)でも、心を落ち着けて、その仕事をできるだけちいさな業務(JOB)に細かくくだいて、文章化し、スケジュールに当てはめてゆくと実現可能性が見えてくる。プロダクトマネジメントの部門に入れられた時には、パニックになりかけたことも多くあったが、細かなスケジューリングを重視することで、ほとんどの仕事は完遂できたと思う。
また、関係部門に先輩や後輩など区別なく、有能な人々が多かったので自分自身で仕事を抱え込まないようにし、こちらが実現したい事と、その目的。並びに期限などを明確に伝え、それらの皆様に頼ることにより、難しい仕事が多くできたと思っている。プロダクトマネジメントが成功するかどうかは、プロダクトマネージャーが全体の進捗状況を俯瞰した位置から見ることができるか否かにかかっている。
ややもすると営業・開発・製造・サービスなどの各部門は、トップが対立する要素を多く持っていた。それは実績の責任や面子に関わることもあったので無理はなかったが、部下として、またプロダクトマネージャーとして、それぞれの部門の共に仕事をする人たちとの信頼関係を醸成することに腐心した。トップ同士が対立しても、部下である者同士が対立してないように努力した。これもプロダクトマネージャーの重要な役割だと思っている。
経営コンサルタントになってから一番ニーズが多いのは「どうやれば売上が伸びるのか?」「どうやれば生産性が上がるのか?」という経営者の悩みである。今の時代は政府のDX推進のため、コンサルティングのニーズはITに集中しているように見えるが、本質的には「ITで、どうやって売上を伸ばすのか?」、「どうやって生産性を上げるのか?」ということであり内容は変わっていない。ITを使っても、それらを実現できない会社が多いが、それは「どうやれば売上が伸びるのか?」「どうやれば生産性が上がるのか?」ということを理解せぬままに、小手先でITを使ってしまっている点にあると思う。私はプログラミングはできないが、それによって完成したシステムのあるべき使い方やリテラシーは持っているつもりである。
■その他
著書として、
「勝ち上がる仕事術」出版日: 2007年8月28日、四六版 ページ数: 336ページ、出版社: 幻冬舎ルネッサンス。
「ビジネスバイブル仕事の仕方」出版日: 2010年3月25日、A4大の大型本 ページ数:127ページ、出版社: プロセスコンサルティン
グ社。この二冊の本に、私の仕事についての考え方を集約して書いております。