製造業(主に液晶テレビ業界)における部品調達戦略や海外工場と本社との役割分担について話せます
¥30,000~
ソニーでの部品調達(開発の段階〜量産〜リペアまで)業務を本社および現地工場の両方で経験してきたので、海外現地工場と本社との役割分担のあり方、設計やエンジニアとのコミュニケーション(試作購買=上流側の購買活動のあり方)、サプライヤーの選定方法および評価方法、適切なターゲットを設定してコストダウン戦略を策定→遂行するプロセス、などについてある程度考え方をお伝えすることができます。
■ その時どのような立場や役割でしたか?
マレーシア工場に勤務中は、アシスタントマネージャーとしてローカルスタッフのマネージャーとコミュニケーションを取りながら、若手ローカルスタッフ(新人や経験の浅いメンバー)を教育する役割と同時に部材調達を自ら担当もしていた。
■ 謝礼金額の根拠はなんですか?
ビザスクさんと同様のサービスを提供している業者(海外)を通じて同様のスポットコンサルティングの経験があるが、そこで要求している謝礼金をベースに設定。
■ 一番誇りに思う成果はなんでしたか?
マレーシア工場での現地設計モデルの開発において、新規光学部品の選定およびコストダウン・供給管理を行った体験が最も印象に残っている。部品の仕様面で非常にチャレンジングな要求を満たす必要があり、試作過程のみならず量産開始後も様々な品質問題や供給問題が発生したが、サプライヤーや社内の関係部署とのコミュニケーションを通じて、仕様/スペックの見直しを一部行い、最終的には設定された予算内のコストで必要な数量の供給を確保することができた。設計者とサプライヤーの利害が対立した際に、それぞれがどこまで譲歩できるかについてきちんと見極めた上で、解決策を導いていくという調達業務の醍醐味を感じられる体験だった。
■ この分野は今後どうなると思いますか?
液晶テレビ業界は、市場としては成長はあまり見込めない状況だが、地域によって求められる顧客のニーズが異なるので、限られたリソースを活用し新規投資をなるべく抑えて最適な製品を最適な地域にタイムリーに投入する戦略が重要になってくると思う。従って変動費をおさえつつも固定費をきちんと回収できるようなオペレーションを構築できる会社が強くなり残っていくと思われる。市場の成長が鈍化している中でプレイヤーは依然として多いので、業界再編もますます進むと思う。