輸入自動車業界におけるカスタマーサービス活動についてお話できます
一貫して、自動車業界の経験のみですので、対象は限られると思いますが、国産会社・大手輸入自動車会社そして、自動車部品会社の経験から、商売の大きな構想・組織検討等へのアドバイスができるものと考えます。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1992年にフォードジャパンに入社し、2009年まで勤務。担当領域は、技術・品質管理から後半はカスタマーサービスディレクターとして、車両認証・技術サービス・部品提供及び品質保証関連の総括を担当
どちらでご経験されましたか?: 1975年ー1992年 いすゞ自動車、いすゞモータースアメリカ駐在
1992年ー2009年 フォードジャパン リミテッド
2010年ー2012年 フォスジャパン(ドイツ部品会社の日本支社)
その時どのような立場や役割でしたか?: 初めての部品メーカーのフォスジャパンの時代は、自分の自動車業界の経験を元に、ドイツ製SCR配管部品及び、配管繋ぎコネクターの技術セールスを担当し、国内自動車メーカーへの販売活動を技術面で担当。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: フォードジャパンにおいて、日本輸入車市場への再登場の為の活動において、技術品質管理の部門立ち上げを担当、人員の採用・組織の構築・車両認証取得活動の方向付けを行い、フォード車が日本市場で販売出来る組織の確立に関与した。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: フォードジャパン及びフォスジャパンの時代は、現地親会社との交渉が、日本でのビジネスの確立に非常に大きな比重を占めていた。日本市場の理解を得るために、本社担当者を説得する事が大きな仕事だった。日本でのトップを含めたコンセンサスの構築が、一番の課題と考える。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: 日本の自動車市場への参入を検討している会社、日本での輸入車ビジネスを推進中の会社へのアドバイス。
この分野は今後どうなると思いますか?: 日本市場での輸入車の割合は、年間25万台程度で頭打ちになっており、先進国の中では非常に低い割合から抜け出せないでいる。ヨーロッパのような、海外の車両が大きな割合を占める事で、日本の自動車会社も進歩するはずなので、何とかさらに多くの輸入車が売れる市場にしたい。