企業における設備保全の改革について話せます
■背景
富士フイルム足柄工場に保全統括マネージャーとして赴任した当時、写真用フイルムという利益のほとんどを稼ぐ主力製品が、デジタル化の波の中で、まったく売れなくなるという主業喪失の危機を迎えていた。全社全方位の構造改革が断行される中で、設備保全もその例外ではなかった。その中で、会社に最大限に貢献する保全組織とするために、模索検討を進める中、保全改革に踏み切った。
■話せること
富士フイルムにおいて、足柄工場・小田原工場の設備保全グループ120名を統括していた際、設備保全のやり方を根本から見直し、CBM・RBMに基づく新しいやり方を導入、自主保全も推進、結果、足柄・小田原両工場の設備故障は3分の1以下に減少、保全費も3分の1以下まで減少した。この成果を富士フイルム全社に指導した結果、グループ全体の保全費は、500億円台から250億円台まで半減する成果となった。富士フイルム内で実行した保全改革の内容とその実行段階の数々の手法をお話しできる。それらは、現在までに国内の多数の企業に導入指導を展開してきたもの。
■その他
当時、富士フイルムグループは、一気に多角化を加速させていた。写真用フイルムだけでなくデジタルカメラ、医薬、化粧品、バイオ、電子素材、液晶フイルムなどと領域がどんどん広がっていった。全社の保全の指導をミッションとする我々は、今まで育った環境と異なる領域の設備の維持管理、エンジニアリングに取り組んでいった。その経験は、現在、さまざまな業種の企業の支援を行なうことができているベースとなっている。