IoTの成功例と背伸びについて話せます
IoTの成功事例として語られるの3つの例があります。
1.旅客機エンジンの状態監視
旅客機は、航空会社と無線で通信しており航空機の状態を監視しています。
同様に、エンジンはその状態をエンジンメーカに衛星通信システムで通知しています。
いわゆるIoTです。
航空機は着陸すると短い時間で折り返しに飛び立ちます。
エンジンに不調がある航空機は着陸するとすぐ整備されます。
もし、着陸してから不調の原因を調べ、それから整備すると多くの時間がかかります。
エンジンメーカは飛んでいる航空機のエンジンの好不調、整備の必要不要を着陸する前から知っています。
着陸前に整備するべき部位、時間がわかっていれば、高価な航空機を効率良く運用することができます。
2.日本の建設機械メーカ
日本有数の建設機械メーカもその機械の稼働状況を本社で監視してます。
そのメーカの建設機械は丈夫で優秀です。またとても高価です。
よって盗難も多い物でした。
メーカは建設機械にIoTを加え、盗まれた機械のエンジンが始動しないようにしました。
また、稼働時間から整備が必要な時期をユーザに通知し、安定した稼働を継続できるようにしました。
3.缶ジュースの自動販売機
缶ジュースの自動販売機は、IoTというキーワードが提唱される前からIoT化されています。
個々の缶ジュースの残り数、硬貨の不足数等を通信で送っています。
缶ジュースの補充はトラックで人が行います。
気温や天気により不足する品は変わります。晴天続きなら水やお茶、気温が低ければ暖かい缶コーヒー等が早めに無くなります。
缶コーヒーが不足すると予想し補充トラックに積み込んでも、水やお茶が多く無くなっていれば補充できません。
補充できない商品があれば他社の自動販売機から購入されてしまいます。
補充出来ない商品だけを補充する為にもう一度トラックを出す昼用もあります。
1と2は高価な機器を効率良く運用する為のIoT
3は安価な製品を沢山処理する為ののIoT
全てにおいてIoTの開発運用に大きな費用がかかっています。
あなたの会社の機器、プラント、サービスは「高価」ですか?それとも「沢山」運用されていますか?
多分違います。
もし高価でもなく、沢山運用されてもいない物にIoTを導入するなら「安価」で始める必要があります。
IoTにもITにも詳しくないなら安価に効果を調べながら始めるべきです。