老人デイサービス管理栄養士業務における食に関すること。(献立作成、栄養相談、調理指導、調理法、食品衛生管理など)についてお話できます
高齢者食を通して、中高年層からの将来を見据えての食事の考え方や、食で困っていることのアドバイスや、食事形態(介護食)の基本的なお話し、マクロビオティックの基本的考え方を中心としたわかりやすい食のお話しや、施設の給食調理業務の経験などがお役にたちましたら幸いです。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: H6年~H25年 19年間
どちらでご経験されましたか?: 豊中市立老人デイサービスセンター(最大8ヶ所、退職時5ヶ所のデイサービスセンター)運営に関しては、豊中市役所、豊中市福祉公社を経て豊中市社会福祉協議会へと業務移行されてます。
その時どのような立場や役割でしたか?: 管理栄養士として、デイサービスの給食業務と給食会社との契約時の窓口役として、業務説明や業務の遂行煮関すること。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 19年間で、豊中市デイサービスセンターの立ち上げを4施設経験しています。(図面段階での調整なども含みます。)6施設での統一献立による調理指導、衛生指導、食中毒感染症予防指導、災害時の高齢者食の対応方法など。ヘルパー2級養成講座講師、市民介護講座の高齢者食の講師など。栄養計算などの給食管理業務だけでなく「食」に関わる内容の仕事をさせていただいていました。仕事を始めた頃は、資料や情報など今よりも確立されていない時代でしたので、豊中市の高齢者食のベースをつくってきたように思います。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: 施設の厨房スタッフ(給食委託会社)と施設介護職員との連携(給食会社との契約内容に合わない場合)の交渉などに苦労しました。厨房スタッフと信頼関係を築いてチームとして乗り越えてきました。自分の献立内容を含むデイサービスの食事とおやつスタイルの改善の会議では、当時の市役所の運営カラーをどのように改善するかがテーマになり、給食会議で(進行は私です)利用者にとって自由さを盛り込んだスタイルにするために各施設の主任からブレーンストーミングで意見を出し、カテゴリーにまとめ、直ぐ着手できることと目標の事柄などにグルーピングして共有し、施設全体(6施設)で改善に臨みました。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: 業界以外では、「食」に関しての情報などで知られていないこともあるので、有用なお話ができるかも知れません。なんでも気軽にご相談いただけましたら幸いです。
この分野は今後どうなると思いますか?: 私が経験した施設の給食調理の分野では、調理師の方が基本的な調理法を身につけていないまま調理をされていることも少なくありません。家庭で冷凍食品を使うことが多いのでごく簡単な料りや味付けでも○○の素やうどんだしなどでしか調理ができない方々がこの約15年くらいで急増しているように感じています。「手づくり」というものの今では「手づくり風」の食事がほとんどです。栄養士は、料理サイトからのレシピをコピペする時代。調理ができなくても給食会社の栄養士、管理栄養士としてデスクワークされている方々も少なくないのが現状です。給食会社の調理師、栄養士、管理栄養士の技術力の低下を感じていました。また、給食会社には調理師や栄養士、管理栄養士に指導できる人材が不足していたと感じていました。現場に寄り添い指導する人材確保が今後必要とされるのではないかと考えています。このままでは、食の格差がもっと顕著にでてくるのではないかと思います。一生懸命頑張っておられる、調理師、栄養士、管理栄養士がもっと活躍でき、技術力のないこの方々も巻き込んで「食」が豊かになるような世の中であって欲しいと望んでおります。
謝礼金額の根拠はなんですか?: クッキングスクールでの講師経験、個人依頼の料理教室、社会活動などでの謝礼金を基に考えています。