東京モデル事務所10年経営の経験から芸能事務所のマネジメントについて話せます

6年間のプレイヤー経験を経て、2012年にモデル事務所を立ち上げました。
設立当初は4名しかいなかった所属・登録モデルでしたが、採用活動に成功し、現在では約100名の所属モデルがおります。

モデル事務所の運営はコネクションが重要で、クライアントとの関係性・モデルの獲得の両面において現在でもアナログな面が多く、参入障壁が比較的高い業界です。また、商慣習も独特で、NTTデータのシステムエンジニアだった私にとっては、異例ずくめの世界で、業界に入った当初は戸惑うことも多かったです。
結果論ですが、私自身がプレイヤーとしての6年間で、ドラマやCM広告の現場にて、知らず知らずのうちにコネクションを少しずつ築いていったことが、独立後、比較的早い段階で経営を軌道に乗せることが出来た要因となっています。

芸能の業界について言えば、TV-ドラマ、TV-CMなど、広告媒体が限られていた以前に比べて、現在はSNS広告やNetflixやFOX、アベマTVなどのオリジナル企画など、稼げる媒体がTV周り一辺倒だった以前に比べて裾野は広がっています。予算感は様々で、日本の連続ドラマの製作費は、1話あたり1,500万円から3,000万円程度の制作費となっており、継続的に出演できるタレントやモデルを育成することが出来れば、稼働にかける時間に対しての報酬という意味での生産性は高く保つことが出来ます。また昨今では、モデルとは別で、インフルエンサー周りのビジネスも盛んな傾向です。

一方で、モデル事務所や芸能事務所、キャスティング会社等は、テクノロジーを活用したゲームチェンジャーの新しい試みに対しては消極的な傾向があります。ビジネス的なメリットがあったとしても、人の紹介がない限り、電話やメールでアポイントを取って営業に行った場合には、徒労に終わる可能性が高いです。

私は元々がNTTデータ出身で、物事をロジックで考えていくビジネスパーソン寄りの思考を有していますが、同時に、自分自身が15年間プレイヤーをしていることもあり、アーティストとしての思考も30%程度持ち合わせていると自覚しています。モデルや芸能の業界、そして婚活業界に対して何か新規のビジネスを検討している方や起業全般について検討している方がいらっしゃれば、お役に立てるかと思います。個人的には企業向けにプレゼンテーションのセミナーやコンサルティングも行っておりますので、よろしければ是非一度webサイトをご覧頂ければと思います。

▼中村康介
https://aquarius-speaker.jp/

■その他
地域: 東京都内
役割: CEOとして設立から運営まで全般を経験
規模: 立ち上げ〜モデル100名規模まで拡大