赤字続きの電線メーカを15%の利益がだせる企業再建した経験について話せます
■ 具体的な経験の内容
古河電気工業(株)でコーポレートの生産技術開発部門で26年間所属し、生産技術開発センター長を5年勤めました。
2010年から6年間、東京特殊電線(株)の取締役兼執行役員として、研究開発部長、設備部長、原価低減部長及び知財部長を兼務し、工場の原価低減を担当しましました。再建後は、新規事業の立ち上げを行い、半導体検査分野、ヒータ製品とLED照明分野の製品のマーケッティングから製品企画そして製品開発・量産技術の開発まで一貫して行い事業計画を作成しました。
10年赤字が続いた一部上場の子会社(東京特殊電線)の再建を行いました。
私は、人員削減された後の工場部門の原価低減と生産性向上を担当しました。1年目に2.5%の原価低減を実現し、3年目まで連続して2%の原価低減を実現し、再建の貢献しました。
3年目に黒字に転換し、その後は黒字を継続しています。
■ 実績や成果
現在その企業は、営業利益が10%(2021年度は営業利益で15%)を超える健全な企業となっています。この成果は、事業売却による選択と集中、原価管理の強化と原価低減及び親会社や銀行の資本政策などによります。
以下に私が主体として行った活動を記載します。
『経営に貢献する改善』とは何かを明確にし従業員全員が共有することで、改善の意識改革ができました。
生産性を毎年向上する体質が定着できました。
工場の現場、購買部門、工場の生産技術のタップ、製品設計のスタッフそして研究開発部が一丸となって取り組む体制ができ、毎月の報告の質と量も変えることができました。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
第1の課題じは、現場の人たちが改善の努力をしているのに経営的な成果が出ていないことでした。経営的な価値を生む改善活動とは何か定義をし、共有しました。
第2の課題は、改善成果が見えないことっでした。ビジュアルマネージメントを導入し見える化しました。
第3の課題は、製造現場だけでできない問題の対応と、原価低減効果が2年目以降減ったことでした。私も含めて取締役2名がリーダシップを発揮し、必要な製造スタッフを参加させて解決しする体制を作りました。慢性的な問題には、研究開発部門が基礎的な検討を担当し解決を行いました。1年では解決できない課題も計画を立てて取り組みました。3年目以降も案件が途切れることがなくなりました。
毎週、私ともう一人の取り締まりが進捗をフォローし、必要な対策、優先順位を決めて実行したことで推進できたと思います。
■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
電線、ヒータ線業界やコンタクトプローブ検査の業界や形態のカマラモジュールのオートフォーカスの分野の情報・知見は保有しています。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
特になし。
■ お役にたてそうと思うご相談分野
電線系などの素材産業や組み立て系の産業の製造工場の原価低減、生産性向上及び品質向上には同じアプローチが有効だと思われます。
特に、溶接、半田付け、ろう付けなどの接合技術や切断、成膜技術などのプロセス技術がネックとなることがあるります。そのようなプロセス技術でお困りの場合は私の保有する複数のプロセス技術の知見がお役に立てると思います。
■その他
地域: 千葉県、三重県、長野県
役割: 東京特殊電線(株)では技術関連の取締役/執行役員/部長、古河電気工業(株)では生産技術本部の生産技術開発センター長、テスコム電機(株)製s増統括本部副本部長
規模: 東京特殊電線 400名弱、古河電工 3700名程度、テスコム電機 300名程度。
プロフィール 詳細を見る
職歴
プロセスD&Tラボ
- 代表 2019/8 - 現在
- 代表 2019/8 - 現在
テスコム電機株式会社
- 副本部長 2017/7 - 2019/4
古河電気工業株式会社
- 主査 2016/6 - 2017/6
- プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
- センター長 1984/4 - 2009/5
東京特殊電線株式会社
- 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6
このエキスパートのトピック
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線材やテープ材料へのコーティングの乾燥・硬化技術について話せます
¥42,000~■背景 古河電気工業(株)でコーポレートの生産技術開発部門で26年間所属し、生産技術開発センター長を5年勤めました。 私は、光ファイバのプロセスと製造装置の開発を26年間行ってきました。一番開発経験が長いのは、高速の線材に塗布する被覆技術の開発の経験です。その技術を光ファイバ以外の線材やテープなどの被覆プロセスの開発に応用してきました。 現在、独立して技術アドバイザーを行っていますが、被覆技術でクライアントの課題の解決と、コーティンを含む製造プロセスのイノベーションのプロジェクトに参画させていただいています。 ワニスや接着材などは溶剤で希釈して粘度調整を行っています。塗布後に乾燥・硬化反応などを行います。 私の専門は、流体工学と伝熱工学です。塗布ダイスの流動解析、乾燥工程の熱計算の技術を光ファイバのプロセス開発のために開発ました。それをテープ材や線材への塗布・乾燥プロセスに応用してきました。 ■話せること 1)加熱炉内でのテープ材や線材の熱計算の方法に関して 加熱炉内の温度を測定しただけでは、テープや線材の温度は計算できません。 2)加熱炉の熱特性の測定方法に関して 炉内の温度分布以外に熱伝達率の測定が重要です。その測定方法を紹介できます。 テープの場合幅方向伝熱特性の均一性が重要です。その評価を行う事が幅方向の特性の安定化に重要です。 3)蒸発モデルに関して モデル化を行って、熱計算結果を利用して蒸発量や溶剤残量を予測することができます。しかし実際のサンプルでの合わせこみは必要です。 この延長で、硬化反応の予測も可能です。 スポットコンサルでは、概要に関して説明をさせていただきます。 4)乾燥工程で抱えるトラブルに関しても相談に載らせていただきます。 ■その他 熱計算を行う事ができれば、加熱炉の仕様や要求項目が明確にできます。 私のクライアントも、加熱炉の設計思想が違う装置を複数台お持ちです。技術アドバイザー契約を締結して炉温の測定方法を開示して実測していただいた結果、加熱炉の設計コンセプトの違いと最大能力に関しての把握ができました。 熱計算により理解を深めることで、加熱炉や製造システムの設計思想が目的に適しているものどうか評価できます。
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テープや線材へのコーティングダイスの設計方法について話せます
¥42,000~■背景 古河電気工業(株)でコーポレートの生産技術開発部門で26年間所属し、生産技術開発センター長を5年勤めました。 私は、光ファイバの製造プロセスと製造装置の開発を26年間行ってきました。最も力を入れた開発は、高速の線材に塗布する被覆技術の開発です。その技術を光ファイバ以外の線材やテープなどの被覆プロセスの開発に応用してきました。 現在、独立して技術アドバイザーを行っていますが、被覆技術でクライアントの課題の解決と、コーティンを含む製造プロセスのイノベーションのプロジェクトに参画させていただいています。 ダイスを使った塗布プロセスでは、ダイス設計が重要です。EXCELで計算できる簡易なシミュレーションツールを開発し、被覆厚さの計算を行っています。 線条体の場合は、調心力により偏肉を防止していますが、調心力にはダイス設計や塗布材料の物性も影響します。またダイス自体の設計(図面)も重要です。 ■話せること 1.ダイス内の流れの場の解析方法の説明 ダイス内の流れ場が理解できると、コーティング現象の理解が深目ることが出来ます。この理解ができないと、調心力を理解することが出来ないと考えています。 ダイス内の流れの解析からダイス構造の最適化が行えます。解析はEXCELの表計算で行えます。 2.解析結果をダイス設計に活用する方法の説明 ダイスの計算ができると、色々なサイズのワークや塗布厚さに対して好適なダイス設計ができます。 3.テープへの被覆の場合は、ダイスとその周辺の装置に関して設計すべき項目の説明 解析により管理すべき項目が明確化できれば、乾燥炉や樹脂供給装置などの周辺装置に対する仕様が明確になります。 4.ダイスの図面、周辺装置の設計のアドバイス 私の経験では、装置設計の経験がない方々にとって製作図面を適切に作成することは難しいので、図面化に必要基準面の設定、必要な精度とその数値のアドバイスが可能です。 5.被覆装置のトラブルがある場合は、その改善のサポートの支援をいたします。 私が開発した解析手法は、現場で使える簡単なものです。そうでないと被覆対象が変わったときに担当者が即座に対応できないからです。私の解析方法は、解析の正確度よりもダイス設計に役立てることに重点を置いていますが、補正係数を導入することで実用レベルでの計算が可能です。 事実、私のクライアントはEXCELツールを使ってダイスの穴径の選定を行っています。 ■その他 被覆に関するトラブルは多種多様なので、トラブルの現象を整理して対処することが重要です。 しかしこれがかなり難しく、また時間がかかります。経験や勘で対応していることが多いのではないかと思います。 私のクライアントもそのような状況でしたが、経営者が科学的解明をすることを命じており、私が理論的な解析を支援することで、若手の方が被覆理論を習得して活躍されています。
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自動車用のエナメル線や平角エナメル線の技術動向や製造技術について話せます
¥42,000~■背景 古河電気工業(株)でコーポレートの生産技術開発部門で26年間所属し、生産技術開発センター長を5年勤めました。 古河電気工業(株)では、エナメル線の塗布技術や焼付方法に関する開発行った経験があります。 また、古河電気工業はワイヤーハーネスのTier1で、私が所属していた生産技術開発センターは、製造装置や接続技術の開発を行っていました。 その経験から自動車分野に関心を持っており、現在は個人事業としてプロセスD&Tラボを立上、独自に自動車分野のアルミワイヤーハーネス、モータ用エナメル線の技術調査を行っています。 また、エナメル線に関して技術アドバイザーを行っています。 ■話せること 1)エナメル線の塗布技術(偏肉対策やダイスの設計に関して) 2)焼付工程の高速化の施策 3)品質と精査正解是の方法(インラインモニタとその活用方法) 車載モータ用エナメル線は平角導体が主流となっており、塗膜の偏肉や被覆の厚さに対して厳しい要求があります。 エナメル線の特性に対する工程管理の要求も厳しく、従来よりもレベルの高い管理と生産性の向上の両立が必要となります。上記の項目に関しても大幅な改善が必要となると思われます。 そのために理論的なアプローチが必要と考えており、そのような視点で支援することを考えています。 また、生産速度の向上と合わせて皮膜品質(欠陥の管理)の向上が同時に求められています。そこで独自に皮膜の全周面の検査装置を開発しています。線速は100m/min以上、欠陥サイズは10μmを目標として開発しています。 ■その他 モータは主要部品で、使われるエナメル線の信頼性の要求も高いので、製造中に信頼性を評価できる新たな評価技術が必要と考えています。またその評価技術は、製品開発の短縮化に大きく寄与すると考えています。 私は、工程内で信頼性を管理できる生産方式の確立を目指しています。