重工業の生産技術、製品開発、生産管理、調達、SCM、その連携について話せます
19年間国内最大手の重工業メーカーの航空宇宙製品製造部門の基幹要員として、製品開発、生産技術、工程設計、加工技術開発、設備開発・導入、生産管理(維持及び改革)、資材調達、SCM構築、現場管理、品質管理・監査、海外現地工事、経営企画、事業企画、規制当局対応、組織設計(企画・実践)、人材採用/育成などを担当及び管理していた経験があります。個々分野のご相談に加え、これらを一貫した包括的/俯瞰的な製造業の経営や事業の実態やアドバイスもご相談可能です。1人の技術者としては、新工法を創造・実用化・特許化し、H-2Bロケットへの適用など実用化を果たしたこともあり、生産技術や航空宇宙機器技術の深いお話も可能です。組織の管理者としては課長職で150名規模、取扱い原価1,000億円/年程度の管理経験もあるため、経営者視線での各種マネジメント業務に関するお話も可能です。また、重工社では発電所プラント、船舶などの受注品や、エアコンや自動車用/舶用ターボなどの量産品と広範な製品事業を手掛けておりその生産管理を全社で向上させる活動の取りまとめも本務に加えて実施していたため、重工業全体の事業課題にも精通しております。また、民間航空機事業での生産管理を一品受注品型から量産製品要素を加える改革を主導し、SAP-ERPをデファクトスタンダードに業務フローからシステムまでの刷新を実施した経験もあります。
【個別経験・時期】
①需給調整に関しては生産管理部門でリソース計画や
在庫、仕掛計画を含めた生産計画の担当や指揮を取って
受注変動に対する生産計画の作成、変更を行っておりました。
また、仕様の共通化やモジュール化に関しては
生産技術の立場で部品共通化や資材調達性のいいSPECの
材料への変更は頻繁に実施させておりました。また、
機械加工部品では材料の板厚共通化で需給調整の取り代を
確保等行いました。特殊な経験では
2011年の東日本大震災時には特定の溶剤の入手が困難に
なり、海外製調達先の開拓なども行いました。
製品仕様ではありませんが、生産計画作成時の各種ベース
データをモジュール化してSAP ERPに連携させ、受注変動に
合わせて、最短で変更計画を出せるような生産計画改革も実行
生産計画の作り方自体も機種毎にバラバラだったものを
シンプルなモジュールの組み合わせに変更し、精度を
高めました。
(時期:2008年~2018年)
②管理会計に関しては、特に軍用機や宇宙機器の受注品で
主に材料、部品加工、組立の工程を中心に
原価管理を行っておりました。
(時期:2008年~2011年)
③民間機の新機種開発が一段落して量産開始初期は、
短納期での設計変更の差し込みが頻発する中での
生産計画および原価管理が要求されその対応も行って
おりました。
(時期:2006年~2018年 後半は生産計画部門の課長職)
④生産技術開発・実用化や工程設計
航空宇宙機器製品の各開発プロジェクトに生産技術者として
多数従事。H-2Bロケットの開発では、まだ世界的にも
黎明期であった摩擦攪拌接合技術の実用化を主導し、
要素技術開発、工程設計、設備・治具開発などを行い
プロセスに実装することで製品化につなげました。
他にも防衛航空機や民間航空機の開発でも同様の活動を
多数行い、それぞれの製品化や製造ライン構築を行いました。
(時期:2000年~2010年)
■その他
地域: 愛知県中心に国内全域、カナダモントリオール
役割: 生産計画課長や生産管理課長としてのマネジメント経験、実務担当者としての所要量計画維持実行、現場監督
規模: 数名の企画集団から3,000名規模の人員リソース計画まで
プロフィール 詳細を見る
職歴
社名非公開
- 部長 2023/4 - 現在
- 部長代行 2022/4 - 2023/3
- シニアマネージャー 2019/5 - 2022/3
三菱重工業株式会社
- 課長 2018/10 - 2019/4
- 主査(全社の生産管理の取りまとめ) 2016/4 - 2019/4
- 課長 2015/4 - 2018/9
- 課長 2014/4 - 2015/3
- 係長 2010/4 - 2014/3
- 係長 2008/4 - 2010/3
- 係長 2007/4 - 2008/3
- 一般社員 2006/4 - 2007/3
- 一般社員 2005/11 - 2006/3
- 一般社員 2005/4 - 2005/10
- 一般社員 2004/10 - 2005/3
- 一般社員 2000/4 - 2004/9
このエキスパートのトピック
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高難度加工(金属加工、組立)生産におけるトラブルシュートについて話せます
¥50,000~■背景 航空機やロケット、医療機器といった究極の設計性能を求める工業製品の開発に当たっては、それを実現する生産方法に対しても究極の加工要求を行います。2000年~2019年まで、三菱重工業㈱の航空宇宙機器事業において、また2019年から現在に至るまでは血管内治療を行うカテーテル製品の開発製造を行うメーカーにて、生産技術者および現場管理者として活動しております。これらの製品を生産する現場では、設計マージンがほとんどなく、かつ難しい加工を行う作業が多種多様であり、それゆえにたくさんの生産トラブルが発生し、都度、迅速な現物確認からの原因特定、暫定対策、恒久対策といった復旧処理が必要です。これらの解決に長く従事した経験を基にトラブルの解決方法や再発防止についてお話しできます。 ■話せること 鉄鋼材料、アルミニウム合金、耐熱合金、チタン合金などの金属材料の高精度な切削加工、曲げ加工、溶接、熱処理、表面処理、塗装、非破壊検査など各工程で必要な抑えるべき技術ポイントや育成すべき技能、作業手順書やSPECなどの整備について話せます。また、トラブルが生じたときにこれらのポイントからの乖離をいかに迅速に見つけ出すかや、検討対象要素に漏れがないかのなどトラブル全体に網をかけて、真因に迅速にたどり着くためのノウハウもお話しできます。また、個々人の生産技術者の力量に属人的に頼るばかりではなく、全体の仕組みやチーム、システムによって、網羅的に解決に導くための考え方や手段も具体的にお話できます。さらにこれらのトラブルを活用していかにエンジニアを育てるかのポイントもお話しできます。他には上記材料に加えて各種樹脂材料を用いた極小高精度部品加工におけるトラブルシュートについても同様にお話しできます。 ■その他 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmemag/107/1027/107_KJ00004379213/_article/-char/ja/
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多様な製品事業を横断した全社活動の企画から価値創出までについて話せます
¥40,000~■背景 19年間国内最大手の重工業メーカーの航空宇宙製品製造部門の基幹要員として、製品開発、生産技術、生産管理、各職場のマネジメントを実践していました。一方、エアコン、自動車部品などの量産品から民間航空機などの中量産品、発電プラントや船舶などの一品受注品など約600種の製品を生産する同社は多数の事業部門が国内各工場を拠点にそれぞれの生産活動を行っています。これを全社で情報を統一しつつ、会社としての生産管理の方向性やその具体的向上を取りまとめ、実行する職務に従事。そのため、同社全製品の事業特徴、生産管理、SCM、調達などを把握しつつその改善も支援したため重工製品全般を広く深く経験することができました。全社共通での生産管理者育成を企図した教育訓練のカリキュラムや内容も開発主導し、その成果を競う研鑽会も立ち上げました。さらに異業種交流の窓口も行っていたため、様々な業界の生産管理者との情報交流にも従事していました。もちろん海外の生産拠点も範疇に入っており、アジアや欧州の拠点に若手生産管理者を選抜して派遣し、当地の生産管理改革なども実行していました。 ■話せること ・多様な事業部門からの代表者で構成される全社研究会は当初は各事業からの報告を年4回程度行って聞くだけの茶話会レベルの会合で盛り上がりに欠けていましたが、私が取りまとめのポジションに就任してからは、メンバーの特定の事業の生産管理の課題をいくつか抽出して、そこを集中的に改善するような「具体的な活動」を立ち上げることで、素性の異なるメンバーでの活発な活動を仕掛けました。こいういった全社活動の活発化のトリガーについてもお話しできます。 ・継続的に全社活動を盛り上げるには楽しく真剣に取り組める「イベント」が必要でその感覚や方針、具体化についてお話できます。 ・非常に多種かつ異なる製品事業を束ねた全社活動であるため、そもそもの言語(業界用語)が通じないこともあります。これを生産管理というベースの上に言葉の認識統一、その前の定義から組み上げる具体的な手段や根付かせについてお話できます。 ・全社活動の会社経営層へのアピールや予算獲得、メンバーのインセンティブについてもお話しできます。
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航空宇宙機器生産における品質監査(JIS Q 9100)について話せます
¥40,000~■背景 19年間国内最大手の重工業メーカーの航空宇宙製品製造部門の基幹要員として、航空機や宇宙機器の生産に従事。特に工場の現場管理/監督を行う傍らで10年以上、航空宇宙産業における品質マネジメントシステム規格:JIS Q 9100の内部監査員を務めました。また、生産職場の課長としても逆に同規格による外部機関からの品質定期監査にも対応しておりました。さらに外部の加工発注先協力工場への品質マネジメントシステムの監査にも赴いて、QMS向上を指揮しておりました。 ■話せること ・JIS Q 9100に基づいた品質マネジメントシステム構築の実態や課題、対応策 ・JIS Q 9100に基づいた監査の実態や課題、対応策 ・JIS Q 9100に基づいた監査に対する準備事項や対応負荷、組織、担当について ・品質マネジメントシステムに関連した品質向上への取り組み、監視指標、KPI、定期フォロー ・外注先への品質マネジメントシステムに関する監査と指導の実態