ファーストフード、宅配ピザ業界における商品開発、品質管理、リスクマネジメントについてお話できます
ケンタッキーフライドチキン、ピザハットの商品開発、品質管理を32年間担当し、最終的には執行役員常務として会社の経営にも携わってきました。
ケンタッキーフライドチキンでのメニュー開発においては、試作品のコンセプト作りから試作品の作成、オペレーションの組み立て、委託工場の生産指導、品質管理など、店舗で販売されるまでの一連の業務を行なってきました。
執行役員になってからは、購買・物流部門における物流経費削減プロジェクト、原料コスト削減プロジェクトを指導し、数億円〜数十億円のコスト削減を実現しました。
更に、企業活性化プロジェクトでは新規事業として「物販・通販用のメニュー開発」を担当し、店舗に導入した実績があります。こだわり商品として根強いファンが付くようになりました。
店舗の食品衛生指導に関する業務については、社内衛生講習会のプランニングから演出までを指導し、店長の頭に残りやすく、店舗メンバーに浸透しやすい内容にしました。
外部との関わりに関しては、外食、流通、検査機関などの品質保証部門の業種交流会の幹事団の一員として、業界の横の繋がりをアシストする活動もしています。
官庁との繋がりにおいては、農水省主導のフードコミュニケーションプロジェクト(FCP)の初期メンバーとして、工場管理手法検討会に参画し、資料作成の一翼を担いました。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1985年から2015年まで主にケンタッキーフライドチキン、ピザハットの商品開発、品質管理を担当してきました。
どちらでご経験されましたか?: 日本KFCホールディングス株式会社(ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを事業会社として運営)
その時どのような立場や役割でしたか?: 1985年〜2008年 ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、新規事業(商品開発、品質管理)
2009年〜2011年 執行役員就任 品質保証、物流購買担当
2012年〜2015年 執行役員常務就任 品質保証、お客様サービス、店舗監査担当
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 新商品開発におけるヒット商品を世に出し、売り上げに貢献したこと。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: リスクマネジメント。
手探りの状況から、リスクマネジメントに関する情報の収集、システムの検討、導入までを社内、関係企業を巻き込んで構築したこと。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: これから外食で新しい業態を開発し、拡大していきたいという意思のある方。
謝礼金額の根拠はなんですか?: 今、会社とは別に実施しているコンサルタント費用が3時間で5万円いただいているので。
地域: ブラジル、米国、タイ、中国、韓国、日本国内
役割: 品質保証、品質管理の最終責任者として、社内、社外の品質管理レベルの向上に向けて、業務の整理、効率化を図り、その一環として委託工場の監査、チェーン内の店舗監査のシステムを構築した。
規模: 従業員数1,000名、委託工場は国内の大手食品企業。