光ファイバや電線及びフィルムへの高速塗布・乾燥・硬化技術について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■ 具体的な経験の内容
1)光ファイバの線引工程のUV硬化樹脂の高速被覆用のダイスの開発
 1,000から2,000m/minのライン速度で被覆厚さが20から30μmで偏心がほとんどない被覆を実現する方法と被覆ダイスを開発した経験があります。
2)太陽電池の多結晶Siや透明電極のなどの無機材料の一次元基板への高速成膜技術の開発
 透明電極膜の場合、100から300μm幅という狭い範囲ですが、300nm/s以上の超高速で成膜できる方法開発した経験があります。有機ELの真空成膜も1μ/s以上の成膜速度が可能な技術の知見があります。
3)溶液を用いる有機EL膜の塗布成膜では、1μm以下の被膜被覆が行える固定ダイス式の被覆方法を研究していました、高速成膜の知見があります。特徴として、固定ダイスを使うことで配向制御が行えます。
■ 実績や成果
1)光ファイバの塗布技術は、開発技術をベースに実用化されています。ライン速度も業界トップレベルです。
2)NEDOの委託事業に3件採択されました。
3)有機ELの塗布成膜方法は研究段階で終了しました。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
1)光ファイバの高速線引はいくつかのブレークスルーがありました。気泡混入、スリップ、偏心などの対策が必要となりましたが、流れの可視化技術と理論計算で流れ場を解析して解決しました。
2)酸化錫(SnO2)の高速成膜、多結晶Siの高速成膜の開発を行いました。光ファイバ技術をデバイスの成膜技術に応用することで解決しました。一次元基板は光ファイバの製造技術をデバイス製造に応用するという発想のもとに独自に創造したコンセプトです。
3)有機ELの塗布成膜は配光制御が行える方法として開発を目指しました。塗布方法としては1μm厚さは限界ですが、光ファイバのダイスの設計の知見を応用して、100nm以下を目指して新たなコンセプトを創造しました。■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
 光ファイバの業界のトレンドは入手は可能です。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
 生産技術的なテーマなので学会発表はしていません。光ファイバの特許は100件以上出願しています。また、一次元基板を用いた高速成膜の特許は10件程度あります。
 共同研究者が、有機ELのディスプレイ、一次元基板のTFTでポスター賞を受賞しました。

■ お役にたてそうと思うご相談分野
 有機、無機材料の塗布技術を真空蒸着、スパッタ―、CVD法などの半導体プロセス及び塗布法など広く成膜の経験があります。特に高速成膜や量産での問題に関してご支援できることがあると考えています。

■その他
地域: 千葉県市原市
役割: 生産技術センター長、新プロセス開発室長、担当
規模: 3700名程度

プロフィール 詳細を見る


氏名:開示前

古河電気工業株式会社にて26年コーポレートの生産技術部門に所属し、生産技術開発センター長を5年勤め、全社の事業の量産プロセスと量産装置の開発を推進、生産性と品質の向上を牽引しました。生産技術開発センターでは、世の中にない生産プロセスや装置の開発を行いました。研究開発部門で開発された新製品や新製法を量産化するために、量産に適した方法の開発やスケールアップにより発生する新たな課題を研究・開発して解決、製造装置にそのノウハウを組みんで量産ラインに導入する業務を長年おkなってきました。
2010年から子会社の東証一部の東京特殊電線(株)に取締役兼執行役員として赴任し、10年間赤字が続いていた子会社を再建し、営業利益が10%を超える会社に成長させた経験があります。再建は社長をはじめ多くの方の貢献により達成されました。その中で私は製造現場の生産性の向上を担当し、原価低減、設備能力の向上(生産性2倍)を主に担当しました。
子会社に赴任して3年目で再建のめどが立ちましたので3年目から4年間、新規事業の開発を重点に行いました。ICパッケージや回路基板の検査用のプローブピンの事業と関連が深いICパッケージや回路基板の検査治具(プローブ検査)の事業、フレキシブルフラットケーブルを回路基板として使うLED照明機器事業、ヒータ線の事業からはヒータ商品の事業の展開を考えました。全く新規な事業としては、パワー用の両面基板の事業化に着手しました。市場の調査を自ら率先しておこなって、事業構想・戦略を練って既存メーカに勝てるシナリオを創造し、試作検討を行いターゲット顧客を訪問して戦略の妥当性、開発目標を確認しする一連の活動を行いました。全て子会社にとって未経験の分野の事業です。開発の方針として、製品の性能・品質と価格の両方で先行メーカに勝つことを考えました。そのために、製品の新規性の開発と独自の製造方法の開発を並行して行いました。
 定年となる前の最後の2年間は理美容家電メーカのテスコム電機株式会社に転職し、3件の慢性的な重大クレーム(ユーザに怪我やユーザの財産に影響を与えるクレーム)の抜本的な解決に取り組み、組織横断的な体制を構築し、関係部門が協力して活動することで創業以来50年関係決できなかったクレームの対策を短期間で解決しました。
専門分野は、流体工学、伝熱工学ですが。要素技術としては、コーティング技術、金属接合技術、樹脂金属接合技術(回路基板用途)、レーザ加工技術、1000℃を超える高温炉設計技術があります。分野としては、光ファイバ、化合物半導体、車載用のワイヤーハーネス、電線・ケーブル、樹脂成型品などです。
私の組織は、どのようにアプローチしたら良いかわからないテーマの依頼を受ける部門でした。抱えている問題をどのように解決したら良いか悩まれている方もお気軽に相談ください。できる範囲となりますが誠心誠意をもってご対応させていただきます。


職歴

プロセスD&Tラボ

  • 代表 2019/8 - 現在
  • 代表 2019/8 - 現在

テスコム電機株式会社

  • 副本部長 2017/7 - 2019/4

古河電気工業株式会社

  • 主査 2016/6 - 2017/6
  • プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
  • センター長 1984/4 - 2009/5

東京特殊電線株式会社

  • 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6

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