商品企画、マーケティングにおける基本的な教育訓練についてお話できます
大手通販会社のPB商品企画を20年以上担当し、管理職経験が長く、
若手プランナーの育成には多くのスキルを持っています。
現在も、大手食品メーカーや化粧品メーカーの若手社員を対象とした
企画開発の講義を業務委託で請け負っておりますので、
教育のためのツールやノウハウも十分にそろっています。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1989年より、大手通販会社「千趣会」の企画開発部で、
オリジナル商品の企画を担当し、
食品や料理本などの食生活関連商品の企画開発をおこなっていました。
1993年より、企画部署のリーダーとして、
後輩やプランナーの指導育成、マーケティングリサーチ手法の開発など、
クリエイティブをバックアップするための仕組も担当しておりました。
1997年より、新規事業開発も受け持つようになり、
海外(中国・上海)での通販テストマーケティング、
冷凍食品の通販などの事業開発を行っておりました。
2003年より商品企画のマネージャー職として、
商品計画、部下の企画指導育成、マーケティングリサーチの実施などを
行っておりました。
どちらでご経験されましたか?: 株式会社千趣会
その時どのような立場や役割でしたか?: マネージメント職として、商品計画、商品企画、調査、進行可否などの決裁はしておりましたが、商品発売の決定は経営陣を交えた発売承認会議で、答申し可否をいただいておりました。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 2002年、当時大ブームとなっていた讃岐うどんを、
「お店の味をそのままお届けする」を開発コンセプトにし、
麺通団田尾和俊氏、12店のうどん屋の大将、日清冷凍食品とプロジェクトチームを組み、
うどん屋の大将もびっくりするような冷凍うどんを開発しました。
結果、年商10億円のビッグヒットを記録し、多くのマスコミにも取り上げられました。
また、お店の味を再現し、冷凍食品として販売すると手法は当時画期的なアイデアだったため、
その後の商品企画の大きなテーマに育て上げることができました。
が、そのことよりも、日清食品グループの会合で、
当時ご存命だった安藤百福氏が、
「こんなオモロい商品を、ウチがせずに、他社に企画されるとは何事だ!」と
ご立腹されたと、人伝えに伺い、非常に嬉しく感じました。
関連する論文やブログ等があればURLを教えてください: All Aboutで紹介された記事が残っております。
http://allabout.co.jp/gm/gc/216926/
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: お店監修ではなく、「お店の味を完璧に再現する」ことが開発コンセプトだったのですが、
うどん屋さんは体感でうどんを作られるので、レシピがあるはずも無く、
粉の配合はもちろんどこまで練るか、どれだけ熟成するかなど、
大将の経験や勘を数値化していく作業がもっとも大きな障壁でした。
ゼロからの試作、試食、改良、ライン化の検討、などを繰り返しました。
乗り越えられたのは、過程を再現するのではなく、結果を再現することへの発想の転換と
日清冷凍食品の技術の方の情熱と根性によるものです。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: これからの時代、自社らしさの無い商品企画では、
点でのヒットはあるとしても、お客さまと長くおつきあいすることは困難です。
自社らしさを商品企画につなげたいと考える企業様や、
自社の経営理念を商品化していく作法を若手社員に教育したいという企業様と
お付き合いしたいと考えています。
プロフィール 詳細を見る
職歴
株式会社ドットキッチン
- 代表取締役社長 2014/11 - 現在
株式会社まみち園
- 取締役 2012/11 - 2014/10
株式会社アッシュセークレアシオン(現シュゼット)
- 通信販売部部長 2010/7 - 2012/10
千趣会
- 生活編集チームマネージャー 1989/3 - 2011/6