コワーキングスペースを活用した地方創生の経験をお話できます。

エキスパート

氏名:開示前


国の地方創生予算で作られたコワーキングスペースやテレワークオフィスを活用して、都市と地域が直接つながる新しい出会いから、地域活性化を試みる実験的活動を行いました。
 
具体的には、全国小中学生プログラミング大会(http://jjpc.jp/)への参加を目標に、企業の若手研究者が先生となってプログラミング教室を開催しました。先生が地方に出向くオンサイト教室と、テレワークを使ったオンライン教室を併用しました。
 
都市部に比べてこのようなイベントが少ない地方では、一民間企業が主催するイベントに違和感を覚える方がいらっしゃるので、地方自治体と教育委員会の協力を得て開催しました。
 
最終日には、三拠点テレビ会議で成果発表会を行いました。子どもたちが初めてのテレビ会議で発表できるかという心配は杞憂におわり、活発に議論できました。
 
コワーキングスペースやテレワークを活用したい地域の方々、地方にオンラインで繋がりを持ちたい都市の方々のどちらにもお話できます。また、都市を飛び越して地域間でつながることのも面白いと思います。
 
開催の様子は各コワーキングスペースのfacebookにあります。
 
https://ja-jp.facebook.com/flatkiso/posts/503334133459912?__xts__[0]=68.ARDD5Q3AEbtXDs8DRV3zYfFCK7zlL9499sPTGyeFPJur7AHKXWh27zv4IhiCxx2smCH7VjvZNhNB_KaahpExpF6nREqRIKGj8-7olVsyvwwy2JU93EDFotu-zSaOQ3gIruOxE9EH6m-Wip9diwPtFoKazQRsx9sim_HW2cPx5fc1kivcA7flbp6UzKjLJqL6BGF-Qh0EO5jOuKr5VJlgdN3l_ul0I9jC6McQrgjIVA3gzt9RzjRPWtotaie8-fKWCoXFregv1hLMbyQqgZ1DBcnbgVmYkkXmJ_dvHbLci9TT3AT1--iJ6z2nvh9K8_KMKN3vZRcThRUBMc14kgDs0Ow&__tn__=-R
 
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■その他
地域: 長野県木曽町 静岡県松崎町
役割: 企画から実施まで全てを担当しました。
規模: 10数人規模で複数日にわたるイベントです。

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氏名:開示前

 新卒入社から定年まで、富士ゼロックス株式会社で、研究開発に従事しました。最初は、PARC(ゼロックス社パロアルト研究所)とのTFT研究に従事し、これを応用した複写機・プリンターの画像入出力デバイス開発し、試作デバイス工場の立ち上げも担当しました。次に、新規事業を目指して、社内の材料技術から派生した光通信向け光スイッチの開発と販売の社内ベンチャーに技術マネージャとして出向しました。技術開発と並行して、マーケティングと顧客開拓も行い、補佐的に会社経営にも携わりましたが、事業化に至らず会社を解散することになりました。
 本社に戻り、中央研究所の研究マネジメントに就きました。カーボンナノチューブなどの新規材料研究、化学物質合成用ケミカルチップや神経芽細胞培養用バイオチップなどのマイクロ流体デバイス研究、組織を活性化するコミュニケーション研究などを担当しました。自分は、技術的には優秀な若手研究者に敵わないので、彼らの能力を引き出してチームとして成果を上げることに努めました。
 コミュニケーション研究では、データに基づく科学的アプローチの客観性が、企業の組織改革の納得性を高めると考え、会話解析デバイスを開発しました。セキュリティとプライバシを守るために、会話内容は取得せずに発話のタイミングから、組織内のコミュニケーション状態を可視化解析し、解析結果と合わせてコンサルティングを行うサービスとして事業部から企業に提供しました。
 その後、材料・デバイス研究を離れ、AIやビッグデータ解析から、社会科学まで間口を広く構えたコミュニケーション技術研究所に異動しました。集合知研究として、地方自治体の協力を得て、住民と行政のコミュニケーション改革で地域を活性化する活動を担当しました。地方(岩手県遠野市、静岡県松崎町、長野県木曽町など)でフィールドワークを行い、地域課題の多くは、少子高齢化や経済衰退などの社会現象に加えて、人々の関係性にも原因があると分かました。未来志向で自分たちによる地域創りを目指して、住民対話会や企業を交えたハッカソンなど通じて、人々の関係性改善から始めて地域住民の集合知を引き出す活動を行った結果、「みんなで考え出した(集合知)のだから、自分たちが実行できる」という意識変革が起きました。
 これらに並行して、自立した研究者を育てる人材育成や、オンライン(SNS)とオフライン(出社業務)を併用した学生インターンシップなどを企画運営し、SNSログは研究にも活用しました。また、来る人生100年時代は、複属・複職社会となると想定して、定年退職後の新しい働き方を自分ごと捉えて、地方での新しい働き方などの実験を行いました。
 社外活動では、旧通信・放送機構の「高度三次元画像情報の通信技術に関する研究開発」(1992-1995)、東京大学産学連携本部の「アンビエント社会基盤研究会 ビジョンワークンググループ」(2010-2012)や、日本光学会の常任幹事(2011-2012)を務めました。
 以上の経験から、不確実な未来を切り開いてくためには、自然法則による事実と、人の営みによる現実の両面から物事を見て考えて、ときには、自分や社会の固定観念を乗り越えることが必要だと思うようになりました。このときに、情報が自分の力になります。インターネットとAIにより、情報の伝達速度とデータ量が急増しましたが、その情報インパクトを、未だ社会は受け止められていないと感じております。より良いコミュニケーションを実現することで、情報インパクトを受け止めて社会をより良くすることに尽力したいと願っています。


職歴

富士ゼロックス

  • 定年再雇用 2018/8 - 現在
  • マネージャ 2002/1 - 2018/7
  • 研究員 1984/4 - 2000/11

富士ゼロックス ライトウェーブテクノロジーズ株式会社

  • 開発担当兼マネージャ 2000/11 - 2002/1

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