焼成法による都市ごみ焼却飛灰の有害物除去による無害化技術と、無害化後の有効利用についてご説明できます

  • 環境(産廃処理)
  • 研究開発

経験内容

具体的な経験の内容

 ・NEDOの研究開発プロジェクト「非鉄金属系素材リサイクル促進技術研究開発」に本テーマ「焼成法による飛灰処理技術」を提案。テーマの全体及び各年度毎の計画書を作成した。
 ・NEDOとの補助金の交渉
 ・自治体との試験場建設条件等の交渉
 ・社内研究部門との研究分担の調整と会社への提案及び予算化
 ・福岡県保健環境研究所との「焼成物の安全性(人体への無害化)評価に関する検討会」の推進
 ・九大、福岡大、芸工大へ、「焼成物の建築分野での有効利用に関する検討会」の推進
 ・バイオアッセイによる環境影響評価を九大と共同研究
 ・NEDOへの報告書の作成(毎年度)及び廃棄物学会での発表(5回)
 ■ 実績や成果
 ・自治体の協力が得られ、各種飛灰サンプルが提供が入手でき、スケジュール通り開発試験が進み、開発目標はすべて達成された。
 ・焼成法により無害化された焼成物は公的研究機関により、酸性雨に対しても人体に安全であることが確認された。
 ・さらにバイオアッセイにより、焼成物は自然環境に対し安全であることも確認できた。
 ・加えて。焼成物はコンクリート骨材として利用可能なことが確認された。
 ・以上のように、本技術開発は国、自治体、大学、公的研究機関、企業を結びつけて推進することができ、開発の成果は担当企業ではなく、第三者により確認された。

そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか

 ・様々な問題が生じたが、一番の問題は試験設備の建設場所。当時飛灰はダイオキシン等で大きな社会問題になり始めており、試験とはいえ、数十トン単位の飛灰を使用することから、社内での建設は困難であった。
 ・従って飛灰が発生する自治体に協力を依頼したところ、共同研究ということなら受け入れは可能との返事が得られた。しかしながらNEDOから「自治体との共同研究は前例がないから認められない」と指摘された。
 ・これに対しNEDO担当者及び自治体担当者とすり合わせを行い、「研究協力」という言葉であれば受け入れは可能と両者から返事が得られ、自治体内に試験設備が建設できた。

業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無

 ・飛灰処理技術としてはすでに溶融法があり、厚生省はこの技術を推奨していた。本テーマ焼成法は、コストや性能で溶融法を上回る技術を目指した。従って溶融法に関する知見、また自治体の考え方等に関する知見を有する。

関連する論文やブログ等があればURL

 ・NEDOの報告書はプロジェクト終了後しばらく(7~8年くらい?)公開されていたが、現在は削除されている。本報告書はダウンロードしてあるので必要であれば提供は可能。

お役にたてそうと思うご相談分野

 ・飛灰のみならず、重金属汚染の無害化が要求される分野
 ・焼却灰や汚泥の有効利用に関する分野

地域

福岡市及び大牟田市で無害化試験を行った

役割

プロジェクトの管理・推進、及び開発試験の実施

規模

試験は4~6名で推進した

期間
1993年 〜 2006年頃