問題解決のPDCA(問題発見、見える化、問題解決、確認)について話せます
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■背景
遠藤功氏(著書『現場力』ローランド・ベルガー日本法人会長)によると、問題解決のPDCAとは、Problem-finding(問題発見)、Display(問題を見えるようにする)、Clear(問題を取り除く)、Acknowledge(問題解決を確認する)の4つから成り立ちます。従来の「計画達成のPDCA」が「Plan(計画)」を軸にサイクルが回るのに対して、「問題解決のPDCA」は、「Problem(問題)」が中心に回ります。自律的問題解決型組織を目指すためには、「Plan(計画)」だけでなく、実行上の「Problem(問題)」に着目する必要があり、「Display」すなわち問題や異常を「見える」ようにすること。問題を発見するだけでなく、周知させることが極めて重要です。多くの企業では、問題や異常が発見できないわけではありません。多くの場合、それらがさらけ出され、組織の共通認識となっているかどうかがポイントで、問題解決のPDCAサイクルを回し続けることによって進化する現場が生まれると説明しています。
コロナ禍で多くの業界で需要予測が困難な状態が続く中、経営課題が顕在化し、特に人材と資源が限られた企業にとっては深刻な問題です。
(1) 今までのやり方(調達、生産、物流、販売、在庫)では通用しなくなってきている。
(2) 売れ筋商品は多少、多めに在庫をもつことは販売機会の最大化よりも
資金繰りリスクが高まっている。
(3) コロナ禍で社内の情報共有があまりうまくいっていないため、どこに問題があるか
分からなくなってきている。
変化対応の企業体質を構築するためには、目標管理よりもピッチを狭くして、変化点管理が求められます。
限られたリソースの中で、どのようにしたら人材育成を追求し、個別最適から全体最適の組織を構築できるかについて、お話しできます。
■話せること
問題・課題とありたい姿をフィッシュボーン(魚の骨)に落とし込んでから、その因果関係を確認して、PDCAにつなげプロジェクト化が求められます。手法としては、シックスシグマで説明させて頂きます。
❶課題定義(Define)― 課題の明確化
シックスシグマでは、改善のスタート地点をVOC(Voice of Customer:顧客の声)とすることが一般的です。顧客が満足していること、不満足していることを明らかにして、経営インパクトに大きな影響を与える不満足を抽出し、そこから課題の定義をします。たとえば、納期短縮、サービス向上などがここから導き出されます。
❷測定(Measure)― プロセスの明確化
測定フェーズでは、まず課題が発生するまでのプロセスを明確にします。たとえば、飲食店でのサービス提供までのメカニズムの場合、案内、受注、調理、提供、飲食中のサービス、飲食後のフォロー、会計などに分けられます。ここでは、いきなり解決策に行かずに、まず現状認識を深めるということが重要になります。
❸分析(Analyze)― COPQの算出とメカニズムの分析
プロセスが明らかになったら、これらの中で失敗が起こることによって発生する損失COPQ(Cost of Poor Quality)を明確にします。そしてCOPQを額の多い順に並べます。額の大きい項目はプロセスや原因をさらに深堀りしていきます。さらにその原因が発生するメカニズムを深堀りすることで、問題が起こっている原因を特定していきます。
❹改善(Improve)― 真の要因を見つけ、改善策を検討
分析フェーズが終わると、分析結果から得られた解決策を実行に移すフェーズとなります。実際に実行に移して検証どおりの成果が得られているかを測定します。
❺管理・定着(Control)― 継続維持
■その他
書籍一覧
経営者のための在庫「鮮度管理」のススメ(幻冬舎)2016年
経営者のための在庫、売掛金「鮮度管理」のススメ 2017年
経営者のための管理会計CCCのススメ” 2018年
経営者のための管理会計「在庫回転」のススメ 2019年
経営者のための管理会計CCCのススメ2020年版 2020年
経営者のための戦略的管理会計のススメ 2021年