多角化を図る企業における経営・マーケティング・営業戦略についてお話できます

エキスパート

氏名:開示前


酸素・窒素等の工業用ガスを製造・販売していた日本酸素株式会社が、事業の多角化を図るために、シナジー効果を期待できる食品事業、家庭用品事業に進出した。当初は、一つの事業になるかどうかわからないため魔法瓶プロジェクト部というプロジェクトとしてスタートし、部長、課長、3人の平社員という寂しい従業員構成であった。
工業用ガスとは販売ルートも異なるため、営業に関するシナジー効果は期待薄のため、一つ一つ得意先を国内・海外に開拓していき、その後世界最大の米国同業者の買収等を経て、世界トップシェアを確立した。
プロジェクト部の時代から、日本は世界の一部という考え方の下、欧米だけでなくアジア・中近東・アフリカ等のルート開拓を行っていた点は、先見の明があったといえる。

■その他
どちらでご経験されましたか?: 日本酸素株式会社(現大陽日酸株式会社)が、多角化を狙い、真空・溶接技術を生かしてステンレス魔法瓶等の家庭用品事業に進出した。
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1981年4月から2000年3月までの20年間。
その時どのような立場や役割でしたか?: 国内営業、海外営業のリーダーを務めたあと、米国サーモス社の買収に参画した。同社を買収後、サーモス社(本社:イリノイ州)に出向し、マーケティング・マネジャーに従事。帰国後、同事業部営業部長、海外部長を歴任。
得意な分野・領域はなんですか?: 家庭用品、雑貨、家具等B to C製品のマーケティング、国内・海外営業。
この分野は今後どうなると思いますか?: 高いマーケットシェアを持っているのので、安定した業績を確保できるが現状のままでは大きな伸びは期待薄である。アジア中心に生産拠点を競合会社より先に拡充し、主要国でのブランド力を高める必要がある。
誇りに思う成果はなんでしたか?: 国内・海外の販売ルートを確立したことに加えて、日本の景気後退時に多くの得意先(専門商社)が倒産したが、1社以外に不良債権は発生しなかった。

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氏名:開示前

日本酸素株式会社サーモス事業部で22年間国内・海外営業、マーケティング、日本電波工業工業で海外営業2年強、シモンズ株式会社で新規事業開発を3年間従事した後、中小企業診断士の資格を取得し中小企業の経営支援、国内・海外の販路開拓、公共機関の街づくり支援を行っている。また、2016年10月~2017年6月までバヌアツ共和国のバヌアツ商工会議所にて営業管理のマニュアル作成に従事していた。


職歴

目堅経営事務所

  • 代表 2000/4 - 現在

謝礼金額の目安

¥30,000 / 1時間

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