ITベンチャーにおける少人数で行うシステム開発についてお話できます
最初の職は、大手家庭用ゲーム機メーカーの開発も少し行うSEといったものでした。
そこで仕様調整・社内コミュニケーション・サーバ側技術のあれこれを学びつつも、
大手企業故の個々の裁量の狭さに疑問を覚え、30歳を目処に会社を離れる事を決め、
独立開業することにしました。
独立してからは、自社ウェブサービスを立ち上げ、
開発から営業まで、その時知り合った方々のお力も借りながら、基本的には一人で行いました(無謀でした)。
個人宅や不動産さんへの飛び込みも結構な件数を行いましたが、
幾分エンジニア気質だったことと、開発の片手間に営業、という営業を舐めたやり方だったため中々上手くいかず、
また、そのサービス分野への参入も徐々に増えてきて、見通しが難しくなってきたため泣く泣くサービスは停止し、
エンジニアに特化しての仕事に切り替える事にしました。
その頃、別のベンチャーサービスを始めていた社長と知り合い、そこの開発を請け負う事にしたのですが、
やっている間にそのサービスが面白いと気付き、開発全てを引き取る事にし、今に至ります。
■その他
どちらでご経験されましたか?: 株式会社タスカジ エンジニアリングマネージャー
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2015年11月 〜 継続中
その時どのような立場や役割でしたか?: とあるシェアリングエコノミーのベンチャー企業で社内一人エンジニアとして、設計、開発、サーバ運用、技術選定、デザイナーや外部サービスの選定・コミュニケーションなどを行う役割です。
最近はエンジニアの増員についても苦労しています。
得意な分野・領域はなんですか?: ベンチャー企業に於けるWebシステム開発
フロントエンド開発 > バックエンド開発 > インフラ系 の順に得意です。
この分野は今後どうなると思いますか?: 「ベンチャー業界とWeb技術」
純粋なWebがサービスコアになるベンチャーというものは今後ますます少なくなっていきますが、
AIやIOTやVR、シェアリングやフィンテックにしろ、基本的にWebのインターフェースは必要とされますし、
サービスのコアとしてのサーバ側技術は重要であり続け、ますます仕事は増えていくと思います。
「シェアリングエコノミー」
若い世代:
ITリテラシーや新しいサービスへのキャッチアップは高いが、コミュニケーション力、人間力、個々の仕事力はまだまだ経験不足
高齢世代:
コミュニケーション力、人間力、仕事力はある程度高いが、ITリテラシーや新しいサービスへのキャッチアップ力は低い
今のシェアリングエコノミーは、まだ若い世代が中心なこともあり、
個人の能力をシェアすることは難しく、個人力がそこまで求められないので、
"コト"より"モノ"のシェアが中心ですが、
高齢世代へのITやサービスの普及や、今の若者達の世代交代に伴い、
"コト"のシェアリングが増えていくと思います。
誇りに思う成果はなんでしたか?: (中途半端な状態で作られていたシステムを丸投げ状態で引き継いだのですが、)
・ほっておけばあと数ヶ月で致命的な状況にあることを見抜き、早急に対応した。
・毎月数万円、無駄にかかっていた外部システム費用を、システム構成を見直して削減した。
・テレビでサービスが紹介される毎にアクセス過多でサービスダウンしていたが、ボトルネックを見つけ改善することで落ちなくできた。
・要件定義/開発のフローを整理し、非エンジニアとのコミュニケーションを円滑に行えるようにした。
・AWSのサービスや、フロントエンドフレームワークなど、調査・検証・導入を行い、実践投入できた。
・外部エンジニアとしてフリーランスエンジニアを入れることにし、その求人/採用から開発に於けるコミュニケーション、評価等々を試行錯誤してやって来て、少しながら手応を得られるようになってきた。