ソリューションビジネス分野における社員教育についてお話できます

私は、我が国最後の清流として有名な四万十川の源流域、高知県高岡郡大野見村（合併により現在は高知県高岡郡中土佐町大野見）出身です。さしずめ、映画の寅さんなら「清流四万十川で産湯を使い、弘法大師の石鎚山の懐で育った」と啖呵を切ることでしょう。
故郷の高知を離れて以来、出身地の住所を言ってもまず通じないので「坂本竜馬の土佐」と「四万十川の上流」出身が口癖でした。故郷を旅立って半世紀以上を経過し、次第に故郷を訪れる機会は少なくなってきました。
でもいつ帰郷しても、四万十川の川面を眺めると、鮎やウナギを求めて遊んだ小中学校時代が昨日のことのように蘇り、自然のもつ癒しのパワーに驚かされます。

一方、学舎を巣立ち、社会人としての生活も50年近くを数えます。学生時代にも脳裏に残る忘れられない出来事は沢山ありましたが、やはり社会人として過ごしていた時代の出来事には、苦しかったり、悔しかったりした思いに包まれた感動や喜びがあります。
中でも、逆境の自分を鼓舞し、立ち直りのきっかけやチャレンジング・スピリッツを燃え立たせてくれたお客さまや上司・先輩たちの言葉は、生涯忘れることができません。

長年勤務したキヤノン販売株式会社（現キヤノンマーケティングジャパン株式会社）を2001年12月、会社のセカンドキャリアプランで自主退職し、中央総合ビジネスサービス有限会社（CGBS）を設立しました。
これまで「キヤノン販売です」と社名を告げただけで、お客様が信用してくれたのとは桁違いです。企業ブランドの威光を肌身に感じたものです。しかし一方では、新たな喜びも生まれてきました。毎月収支バランスに四苦八苦していますが、全て自己責任の下、自由闊達に仕事ができることは、大企業の庇護の傘の下ではとても体験できなかった新鮮な喜びです。これからも体力の続く限り社会参加を続けてまいります。