飲食業の欧州進出について話せます
■背景
2021年より Wafu -Japanese Authentic- にて、欧州市場における日本食レストラン事業のスケールに経営レベルで従事してまいりました。その過程で、海外展開特有のオペレーショナルリスクや制度的障壁に直面し、多様な課題解決の実績を積み重ねております。
これらの知見を欧州進出を検討される企業様にご共有することで、未知のリスクを既知化し、時間的・金銭的コストの大幅な削減に寄与できると考えております。さらに、NDAに抵触しない範囲で、欧州市場における日本食レストランの代表的なビジネスモデルや収益構造を数値ベースでご提示することが可能です。
■話せること
欧州における日本食レストラン展開では、複数の領域で特有の課題と成功要因が存在します。まず 法規制・許認可対応 では、衛生管理や食品輸入における関税・検疫対応、アルコール販売ライセンス取得のハードル、さらには国ごとに異なる「飲食店営業許可」に要する時間やコストが、初期参入における大きなボトルネックとなります。国によって家賃だけではなく、"オーナー権"の購入が必要なことも初期費用に大きく関わってきます。
次に 人材マネジメント の観点では、欧州の高い人件費水準や社会保険負担がFLコスト上昇の主要因となるほか、ローカルスタッフと日本人スタッフの役割分担が組織の安定性に直結します。また、残業規制や契約形態の違いから生じる労務トラブルにどう対処するかは、現地運営の成否を分ける要素です。
最後に 文化的・市場特性への適応 が競争優位を形成します。欧州消費者が求める「日本食らしさ」と「ローカルアレンジ」のバランスをどう設計するか、価格帯を€12に設定するか€15に設定するかといった微細な値付け戦略が来店動機に大きな影響を及ぼします。
これらについて、具体的な体験談を交えながら話せたらと思います。