異業種からの起業体験とイヤホン事業の展開について話せます
■背景
私は富士ゼロックス(現・富士フイルムビジネスイノベーション)に在籍し、新規技術の開発や商品化、そして特許戦略に取り組んできました。その経験の中で、国内外で290件以上の特許出願に関わり、発明技術を実商品として実装することで、所属企業および社会への還元額は約4,600億円以上にのぼりました。
2020年、その実績と知見を礎として、株式会社CyberneXをスピンアウト形式で設立し代表取締役CEOに就任しました。さらに、イノベーションと知財戦略のノウハウを社会に還元する取り組みとして、株式会社Agama-Xも同時に創業しました。技術やアイデアを単なる概念のままにせず、確かな価値として世の中に届けることこそが、私の挑戦であり、使命だと考えています。
■話せること
1.異業種技術の応用体験
例:コピー機やプリンタ技術を活かして、イヤホン向けセンサー技術に応用した話
異なる技術領域の知見を組み合わせる際の課題や工夫
2.新規事業立ち上げのプロセス
アイデアの発掘から事業化までの流れ
社内リソース・技術・知財を活かした事業開発の具体例
失敗経験や改善プロセスの共有
3.イヤホン事業の技術的ポイント
イヤホンのブレインテック(脳波センサーなど)技術の応用
In Ear Computing(イヤホン)技術によるユーザー体験の向上
製品化に向けたプロトタイプ開発・特許出願のポイント
4.起業体験・スピンアウト
富士ゼロックスからCyberneXへの事業スピンアウト経験
起業に必要な視点(技術だけでなく市場・事業モデル)
大企業とスタートアップの違い、学び
5.知財・特許の活用
特許を活かした製品開発の具体例
異業種技術との融合による独自性の確保
発明者としての経験談(特許出願280件超)
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職歴
職歴:開示前
このエキスパートのトピック
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大企業からのスピンアウト経験と教訓について話せます
¥80,000~■背景 富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)にて、長年にわたり新規事業開発と知財戦略を担当。 その中で、自ら提案・開発に関わった技術テーマをもとに、スピンアウトの道を選び、現在の株式会社Agama-Xを立ち上げました。 在籍当時は、大企業内での事業化に限界を感じたテーマがいくつかあり、「この技術を社会実装するには、既存の組織体制の外に出る必要がある」と判断。 自ら社外に飛び出し、事業構想・仲間集め・法人化・資金確保・顧客探索をゼロから行いました。 その経験は、「大企業発の知見や技術をいかにスピンアウトさせ、持続可能な事業に育てるか」という問いに対して、多くのヒントを与えてくれました。 ■話せること 大企業での技術やアイデアを社外に持ち出して事業化するには、いくつかの乗り越えるべき壁があります。 私自身、富士ゼロックス在籍中に構想していた発明や研究成果をベースに、「このまま社内で温めていては消えてしまう」と危機感を持ち、スピンアウトを決断しました。 実際に動き出してみると、以下のような課題に直面しました: 社内技術や知財の扱い(契約・ライセンス) 社内関係者との関係性維持と調整 資金調達のための技術の“見せ方”設計 市場ニーズへの再定義とピボット判断 人材確保とチームビルディングの壁 この一連の流れを経験したからこそ、現在では「大企業内でモヤモヤしている新規事業担当者」や、「技術を活かして独立・起業したい個人」に向けて、 現実的なステップ設計や、実務面の知見(契約、知財、資金計画、PMFまで)を共有することができます。 また、大企業側が社内からスピンアウトを支援する場合の「制度設計」や「出口の設計」に関するアドバイスも可能です。 私の経験は、「技術と発明を社会に出す」ための、一つのリアルなケーススタディになると思います。
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脳波・BCI技術の特許化と事業化支援について話せます
¥50,000~■背景 非侵襲型の生体センシング技術(脳波、筋電、視線など)を活用した情報提示・制御システムの研究開発に携わり、複数の関連発明を特許出願・事業化に展開しました。 当時のフェーズは実証実験レベルから製品化への橋渡し段階であり、技術的な実装方法だけでなく、利用シーンやユーザー反応までを含めて知財戦略を設計。 BCI領域は出願競争も激しく、用途の設計力が重要になります。私は「どのように使われるか」「人がどう反応するか」を出発点に、社会実装されやすい特許を志向してきました。 ■話せること 脳波やBCIに関する技術では、計測精度や解析アルゴリズムだけでなく、「どう使われるか」「何を制御するか」が差別化の鍵です。 私は、脳波で情報を読み取って反応するインターフェースの構築に携わり、例えば「ストレスの度合いに応じて表示内容が変わる」など、UX設計と一体となった発明を多く生み出しました。 依頼者には、脳波・生体信号を使ったプロダクトを開発している企業や研究機関が多く、出願検討段階で「どういう切り口で出すと強くなるか」「AI解析やUI連動部分はどう守るか」などの実務的な相談に応じています。 BCIなど未成熟領域では“使われ方”を想定した知財設計が不可欠です。その設計フレームや、広がりを持たせる出願構成、業界動向の見方もご紹介可能です。
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音響・イヤホン技術の特許戦略支援について話せます
¥50,000~■背景 富士ゼロックス在籍時、ユーザーにとって快適な音環境を提供するため、耳をふさがない骨伝導型イヤホンや、周囲の環境音との調和を実現する独自の音響設計デバイスの開発に関与しました。 製品は視覚障害者支援やオフィス空間の情報提示など、用途を広げながら進化し、複数のグッドデザイン賞も受賞。 特許戦略としては、単なる構造的技術の権利化だけでなく、「音の届け方」「使用シーン」などユーザー体験に基づく出願を重視し、模倣されにくくビジネスを守る発明の取り方を実践しました。 現在は、音響関連スタートアップやウェアラブル機器開発企業に対し、体験設計と連動した知財戦略構築のアドバイスを行っています。 ■話せること 音響デバイス開発においては、構造設計だけでなく「どのようなユーザー体験を実現するか」という観点での発明発掘が重要です。 私は、骨伝導イヤホンや空間設置型スピーカーなどのプロジェクトで、ユーザーの課題を起点に「聞こえの質」「状況認識」「非接触性」などの発明テーマを設定し、競合製品との差別化を図る特許を設計してきました。 イヤホンやウェアラブル製品の開発者に対しては、ユーザー体験のマッピングを通じて特許を拾い上げる手法、模倣されにくい“外堀を埋める”出願方法、体験価値と連動した周辺領域の守り方などをお伝えできます。 また、グッドデザイン賞など外部評価につながる設計・発明ストーリーの作り方も話せます。