磁気冷凍方式を使用した水素液化機、冷凍機の特徴と現状について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■背景
1985年頃、空気調和システムの設計、施工、メンテナンスを行った。そうした業務の中で冷凍機(ヒートポンプ)を
多数選定し、採用し、顧客に納入した。東芝キャリア、荏原製作所、ダイキン、IHI他製造の冷凍機を選び多数の現場に納入した。冷凍機はフロン冷媒を使用していた。
1991年以降、環境に優しい代替フロンを使用した冷凍機の商用開発を行った。商用開発した代替フロン利用冷凍機を火力発電所に約10台納入しメンテナンスも行った。
2001~2005年に国立研究所で主任研究員の立場で水素エネルギーに関する国家プログラム、プロジェクトマネージャーを務めた。水素ガスを磁気冷凍で液化する基礎研究を行った。従来の圧縮機を使用した冷凍機でなく磁場で金属内の電子スピンを制御して水素ガスを冷やし液化する水素液化磁気冷凍開発である。従来水素液化効率が20%程度のものを理論上50%の高効率水素液化装置の開発である。魅力がある研究である。当時カナダのベンチャー企業と共同研究を行っていた。多くの国立研究所関係者からは”お金の無駄遣いだ”と非難されたこともあった。このプロジェクトの責任者である私はまずカナダのベンチャー企業に出張し研究者の実力を評価した。以降の苦労話は省略する。
2005年日本が世界で初めて磁気冷凍での水素液化に成功した。この成功は世界に大きなインパクトを与えた。多くの米国国立研究所、NASA等が感心を抱き日本の成功事例を学んだ。その後日米の商用化開発の競争を繰り返している。日本において大型の磁気冷凍水素液化装置開発は文科省の大プロジェクトに繋がり2024年現在も優秀な研究者が商用開発を鋭意行っている。
また2015年以降家庭用冷蔵庫、エアコンや医療用磁気冷凍の商用化も目立つ。

2024年夏、国内の大手印刷会社より磁気冷凍の特徴と現状についての問合せがあり磁気冷凍の魅力を説明した。

■話せること
(1)冷凍サイクル
(2)磁性体
(3)レアアース
(4)水素液化について
(5)冷凍機(ヒートポンプ)
(6)自然冷媒
(7)スピンゼーベック効果
(8)スピンエレクトロニクス

■その他
(1)2024年現在実施されている文部科学省プロジェクト

https://www.jst.go.jp/mirai/jp/uploads/230221-nishimiya.pdf

プロフィール 詳細を見る


氏名:開示前

新エネルギーや省エネルギーそして環境資源循環やバイオエコノミー等の分野で機械工学、電気電子工学、物理学、化学、
生物学、環境学の概念を融合し、エネルギーと資源循環システムの一般化に成功しております。これにより高次の学問分野やビジネス領域の展開・深化が行われ、革新的な研究やビジネスの開拓が始まっています。1979~1989年に大手空調会社に所属して係長という責任ある立場で空気調和システム、電気と熱を供給するコージェネレーション設備の設計、施工、メンテナンス、技術面でのトラブル対策に取り組みました。また1989年~1991年にドイツのVOITH会社に所属し木質系バイオマスの資源循環システム構築と普及に成功しております。並行して将来技術を目指し、新エネルギーシステムや新材料に関する研究開発を行いました。
以降国内大手電機メーカ部長、国立研究所主任研究員、東京大大学院学農学部講師、筑波大学大学院工学領域教授、中国大手通信会社の技術責任者を歴任しております。現在も理学を駆使した新材料開発(無機・有機含む)、カーボンニュートラな新エネルギーシステム設計、生物多様性を前提とした環境工学、通信(AI含む)、生物、農業等に関する研究に取り組んでおります。


職歴

職歴:開示前


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