Tier1(ティア1)企業のあり方について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■背景
当生産技術コンサルタントが、過去、大手自動車会社のTier1企業を対象にコンサルを実施した中で、「Tier1のあるべき姿になること」という課題に対し取り組み、検討した経緯があったため、そのあるべき姿とはどういうことなのかについて少し整理してみました。
まず、おさらいになりますが、基本的に自動車業界におけるTier1やTier2の意味は、OEM(カーメーカー)との取引関係にあり、下記のようになります。
 ・Tier1:OEMと直接取引をしている会社・またはその部品
 ・Tier2:Tier1と直接取引をしている会社・またはその部品
 ・Tier3:Tier2と直接取引をしている会社・またはその部品

■話せること
背景説明での位置づけにおいて、Tier1のあるべき姿としては ①OEM(カーメーカー)に対し高い信頼を受けること。②Tier2以下の企業の適切な管理をおこなうこと。 ③Tier1として、自社の管理体制、運営能力が優れていること。などが考えられます。
 以下順にその内容についてコメントします。(今回は生産技術側面からのコメント)
①OEM(カーメーカー)に対し高い信頼を受けること。
 Tier1の位置づけとしては、OEM(カーメーカー)に対し、Q(品質)C(コスト)D(対応納期)すべてにおいて、満足されるべき存在であり、生産技術分野においても、対応製品において高い生産技術力を保持していることが求められているということです。
②Tier2以下の企業の適切な管理をおこなうこと。
 Tier1としては、Tier2以下で生産している部品(素材も含む)に対しても、その管理責任があり、スルーで見た品質管理が重要となります。生産技術分野においても、仕入先(Tier2)の工程監査などに対応し、製造のプロとしての指摘・指導をしっかり行うべきことは言うまでもありません。
③Tier1として、自社の管理体制、運営能力が優れていること。
 新製品の初期流動管理、流動品のトラブル対応、日常管理、各種改善など、高いレベルの管理体制、運営能力を持つことが重要であり、生産技術としても、特に生産準備、製造対応において中心的に対応することが要求されているということです。

■その他
https://www.pec-kumata.com/post/tier1

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氏名:開示前

自動車部品業界の最大手である(株)デンソーで生産技術職を長年(40年以上)経験してきており、Q(品質)C(コスト)D(対応納期)を最善の形にするための管理手法、専門技術、経験知をベースに置き、独立後の生産技術コンサルタント(6年目)としても、様々な製造技術、ニッチ技術に接する機会も多く(名古屋産業振興公社にも所属し、名古屋市内製造業各社に対する企業技術・販路マッチィングコーディネーター(技術)を経験)、蓄積した知見も多数ある。各企業へのQCD改善支援はもとより、特に企業の将来像の在り方に対する技術的側面の支援に関心があり、販路開拓や、DX化推進、SDGs推進などに貢献できると思います。


職歴

職歴:開示前


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