これまで支援した中小企業のBCP策定、BCM運営、演習・訓練について話せます

■背景
保険代理店として中小企業の経営リスクに対応した保険販売を行っていましたが、保険だけでは中小企業を守ることが難しいという思いから、リスクマネジメントを独学で学びました。その過程で事業継続マネジメントに出会い、中小企業の支援を行うためにライフワークとして取り組むようになりました。
2010年頃から保険契約企業に対してBCPの普及を行いつつ、税理士や社労士等、様々な士業や専門家とBCPに関する勉強会を開催していました。その勉強会から事業継続マネジメントを支援するための事業協同組合を2012年に設立し、設立発起人代表として代表理事を務めました。主に支援機関からの依頼を組合員とともに手掛け、BCPへの理解促進と普及を進めました。
こういった経験を生かしつつ、保険代理店としても業務を行っていましたが、2018年に支援先企業の顧問となり、その後2020年に電気電子機械器具設計製造の中小企業の取締役管理部長に就任しました。
管理業務として経営全般、生産管理、製品企画・開発、取引先への営業、採用担当、ISO9001、エコアクション21等の業務に携わりました。新規・既存取引先との新製品開発の打ち合わせなど初期段階から、最終製品の完成・納品までのプロジェクトマネジメントを経験し、保険営業やコンサルタントと違う業務にも関わることができました。また役員として経営全般に関わり、様々な経験や立場から物事を俯瞰視することができるようになりました。
現在はフリーランスとしてBCPを含め、中小企業のあらゆる課題発見と課題解決をマネジメントシステムで取り組んでいます。BCPを通して社内人材の育成やチームビルディング、課題解決力の向上など、人材の教育、能力向上をご提案し、さらに演習・訓練を通じて組織力向上にも取り組んでいます。
私のこれまでのキャリアが多くの企業のお役に立つことができれば幸いです。

■話せること
・BCP策定（事業継続計画）・BCM運営（事業継続マネジメント）、演習・訓練支援について
BCPに関してはこれまで様々な業種業界で支援を行ってまいりました。各企業の経営分析をしっかりと行い、ひな形や記入フォームに頼らない、その支援先企業独自のBCP策定を心がけてきました。1社1社、それぞれの業務の仕組みや組織形態、企業文化や働く人々を意識して、支援先企業の策定チーム、担当者の方々と共に作り上げていく伴走型支援をしてきました。
おかげさまで支援期間が10年にもなる長いお付き合いをさせていただいている企業、団体もあります。またBCPを策定していくことは経営全般の見直しにもつながることになりますので、常に実践の場に身を置いて、対応しなければなりませんので、教科書にはない知識やノウハウを構築することができました。　
・事業承継の難しさや課題
製造業の後継者として事業承継の経験もしました。結果的には経営方針の違いや人的資本への考え方の違いなど、経営者と隔たりができてしまうことがありました。こういったことは経営業務を行っていく過程で露呈することが多く、事業承継をする際に特に気を付けなければならないことでした。私の場合は、失敗談からお話しできることになるかと思います。
・課題発見と課題解決
基本的にはGAP分析、AS IS/To beといった考え方を用いています。普段はBCP策定チームに対してファシリ
テーターとして策定する上での気づきや考え方を教えています。評価基準を明確にし、参加者が合意形成でき
るようにあらかじめ設定を行い、その議論の中で課題の発見と解決に向けた取り組みを行っています。
・リスクマネジメント
BCPを行う上で基礎的な知識の一つがリスクマネジメントになります。保険業で学んだリスクファイナンスとBCPを策定するうえで必要なリスクコントロールの両面からお話しできます。

■その他
これまでBCP策定支援を通じて学んできたことを多くの中小企業の経営者や若い世代の皆様のお役に立てるような支援を行っていきたいと思っています。
東日本大震災で経験した悔しい思いや悲しさを少しでもBCPという取り組みで和らげることができたらという気持ちでやってきました。
私のやってきたことが少しでも社会のために役に立つのであれば幸いです。