設備仕様作成の基本について話せます
■背景
新製品・類似製品対応、他工数低減、品質改善、安全確保等の日常改善業務で、各種加工工程に使用される設備(製品・部品の加工、処理、検査のため等)の製作依頼のための仕様を検討することは、生産技術者としては大きなウェイトを占める業務です。
この設備仕様作成、検討の際の基本事項について説明します。
■話せること
【設備仕様書の基本事項】
①設備見積依頼書(概要);
・対象設備名、使用目的、依頼内容、操作条件、設備(大きさ、重量、搬入方法)、
見積条件、その他
②加工能力指示書;
サイクルタイム、生産能力(月産)、稼働率、段取り時間、対応機種、材料供給、不良品処置等 設備の加工能力に関連した内容を指示する。
③加工条件書;
工程ごとに 加工手順、加工基準、加工方法、加工条件(圧力、時間、温度等)、加工部分(特定)、必要寸法等を(図示を含めて)詳細記述する。
④工程能力指示書;
加工品の出来映え評価項目(評価内容、サンプリング数、計測方法、評価基準(Cp、Cpk、不良率)等)を指示する。
⑤その他;関連情報(添付等);
以上が、設備設計及び製作部署に依頼する内容の基本となりますが、一般的には標準帳票化しておき、抜けのない内容となるような仕組みを作っておくことが望ましい。
設備の設計・製作の依頼先としては、社内の場合、社外(発注先)の場合等、様々ですが、いずれにしても、仕様書の内容を明確にしておくことが、設備の品質、コストに影響することになります。(依頼者の意図を正確に伝えるため、依頼内容の調整ロス、伝達ミスを防ぐため等)
この生産技術部門が行う設備仕様作成における標準化の方法、検討内容等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。
このような内容について説明いたします。
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このエキスパートのトピック
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抜取検査のあり方について話せます
¥50,000~■背景 抜取検査(サンプリング検査)は、製品の一部をランダムに抜き取って検査し、その結果を基にロット全体の品質を推測する方法です。 下記の話せること(抜取検査概要)の内容を踏まえ、個別の課題に対する対処方法等について、その根拠などを解説いたします。 ■話せること 以下に、抜取検査の目的やメリット、全数検査との違いについて簡単に説明します。(概論) 【抜取検査の目的とメリット】 ①コスト削減: 全数検査に比べて検査費用と時間を大幅に削減できます。 ②破壊試験の実施: 抜取検査では、製品を破壊して内部の状態を確認することが可能です。 ③トレンド管理: 定期的にサンプルを抜き取ることで、品質データのトレンドを把握しやすくなります。 【全数検査との違い】 ①全数検査: すべての製品を検査するため、品質保証の精度は高いですが、コストと時間がかかります。 ②抜取検査: ランダムに選んだサンプルを検査するため、コストと時間を節約できますが、ロット全体の品質を完全に保証することはできません。 【抜取検査の種類】 ①計数値抜取検査: 不適合品の数を数える方法で、個数や件数などの離散的なデータを扱います。 ②計量値抜取検査: 温度や長さなどの連続的なデータを測定し、平均値や標準偏差を算出して品質を評価します。 抜取検査は、特に大量生産される製品において効率的であり、コストを抑えた品質保証手段として広く利用されています。 上記の抜取検査概要の内容を踏まえ、クライアント様からの質問事項等、個別課題に対する対処方法について、解説いたします。
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ロボットハンドのあり方について話せます
¥50,000~■背景 様々なロボットハンドにとって共通となるロボットハンドのあり方(The robot hand)についてご紹介します。 もともと、ロボットハンドは製造や物流の現場で人間の手の代わりとなるロボット部品です。エンドエフェクタまたはグリッパーとも呼ばれています。産業用ロボットの一種で、ロボットアームの先端に取り付けられ、人間の手のような動きをします。 ロボットハンドはつかむ、回すなどのハンドリング操作を得意とし、プログラムで制御されています。 以下に、A.ロボットハンドの仕事 → B.ロボットハンドの必要要件 という流れで説明します。 ■話せること A.ロボットハンドの仕事 ①対象部品を的確につかむ。 ②対象部品を的確に処理する。(加工、検査等の工程) ③対象部品を的確に次工程に送る。 ①②③に対応する為には、・・・ a.ハンドの接触部は対象部品にあった素材が必要(硬度、耐摩耗性、耐薬品性、精度等) b.つかんだ対象部品の位置精度については処理工程、前後工程で精度よく対応できること。 以上が基本であると、思います。 これらのことを基本に考えると、対象部品の性状、要求品質、必要精度に応じ、様々な対応方法が想定されます。 ex. 対象品;食品等不定形部品、軟弱部品、ガラス等の割れ物、金属加工品、樹脂加工品・・ 上記のことをベースに考えると、ロボットハンドのあり方としての基本的な必要要件は、人が自分の手でものを扱う場合と同様であると考えられ、下記のようになると思われます。 B.ロボットハンドの必要要件 ・人が対象部品を扱うときに最も神経を集中させるところはどこかに焦点を絞って考えることが重要である。 例えば、 ①対象部品をつかむとき、対象部品のつかむ部分に神経を集中させる、つまり、つかむ部位の位置精度を認識させるしくみとすること。 ②対象部品を処理するとき、対象部品の処理する部分に神経を集中させる、つまり、処理する部位の位置精度を認識させるしくみとすること。 ③対象部品を次工程に送るとき、対象部品の次工程におさまるべき部分に神経を集中させる、つまり、おさまるべき部位の位置精度を認識させるしくみとすること。 等となります。 上記のような内容を基本として、個別の課題について、インタビュー対応していきたいと思います。
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オフラインティーチングについて話せます
¥50,000~■背景 オフラインティーチング(offline teaching)は、産業用ロボットの動作をオフラインでプログラムする方法です。これにより、実際のロボットを使わずにコンピュータ上で動作をシミュレーションし、プログラムを作成することができます。 ■話せること オフラインティーチングには、以下のような種類があります。 ●種類 ・テキスト型: テキストエディタを使って直接プログラムを記述します。 ・自動型: CADデータから自動的にプログラムを生成します。 ・エミュレータ型: ロボットの動作を※エミュレートするソフトウェアを使用します。 ・シミュレータ型: 3Dシミュレーションを使って動作を確認しながらプログラムを作成します。 オフラインティーチングには下記のメリットがあります。 ●メリット ・現場作業の時間短縮: オフラインでプログラムを作成するため、現場での作業時間を大幅に短縮できます。 ・問題点の事前発見: ロボットを実際に動かす前にプログラムの問題点を発見できます。 ・ロボットの損傷リスク軽減: オフラインでのプログラム作成により、誤操作によるロボットの損傷リスクを減らせます。 ・エンジニア育成コストの削減: 専門的なトレーニングを受けなくても、基本的なプログラミング知識があれば対応可能です。 一方、オフラインティーチングには下記のデメリットがあります。 ●デメリット ・実機との微調整が必要:3D CADデータを基にプログラムを作成するため、ソフト上で完成したプログラムも実機に合わせて微調整が必要です。 ・技能習得の必要性:3D CAD設計ソフトの取り扱い技能を習得する必要があります。 ・現場での調整:プログラム上では完璧に見えても、実際に生産ラインに組み入れた際に微調整が必要になることがあります。 ・リアルタイムのフィードバックがない:オフラインでのティーチングでは、リアルタイムのフィードバックが得られないため、現場での調整が必要になることがあります。 これらのデメリットを考慮しつつ、オフラインティーチングのメリットとバランスを取ることが重要です。 上記の内容を基本として個別の課題に対しインタビュー対応します。