目で見る工程管理を支える限度見本管理の在り方について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■背景
限度見本(criteria sample)の在り方について説明します。限度見本という表現をしていますが、目視判断を対象としている以上、厳密な意味での限度ではなく、一般に、良品見本、不良品見本と呼ばれている内容の物も限度見本という表現の範疇に入れた形での説明となります。

■話せること
限度見本(良品見本、不良品見本含む)設定の目的はいくつかありますが、代表的なものとして3つ挙げると、
①定量的な検査が難しく、定性的な判断に頼らなくてはならない製品又は半完成品の出来映え評価のために設定するもの
(例えば、半田付けのつや、ピンホール、フィレット形状等の項目;すべての見本を作成することは困難であり、定性的な内容を付記した形で代表的にサンプル化するのが一般的)
②定量的な判断は可能であるが、工数がかかる、高度な技術を要する(コストがかかる)等の理由で、目視全数検査とした製品又は半完成品の出来映え評価のために設定するもの
(例えば、接着剤、シール材の塗布量等、不定形材料の量の確認等)
③傷、打痕、欠け等、良否判定基準の設定自体が困難であるが、現実に発生しているものに対して何らかの制限を加える必要のある事象に対し、流動品の中から抽出しサンプルとして設定するもの
(傷、打痕、欠け等の大きさや数量を確認してサンプルを設定)
以上、従来の限度見本設定内容の一例を述べましたが、昨今の視覚装置の精度向上、AIによる分析・判定能力の向上により、限度見本設定に対する改革が行われてきている状況であると思われます。ただし、その改革を進める場合でも、AIによる判定基準設定の材料となるデータ・情報に対する技術的根拠となる部分の考え方については、従来の限度見本設定に対する経験知が十分に役立つものと考えます。
以上のような、限度見本(良品見本、不良品見本含む)の在り方、設定の進め方、さらにはAIによる新しい判断基準設定に対する考え方等に対する 支援、指導が生産技術コンサルティング対象となります。このような内容について今回、説明いたします。

https://www.pec-kumata.com/post/criteriasample

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氏名:開示前

自動車部品業界の最大手である(株)デンソーで生産技術職を長年(40年以上)経験してきており、Q(品質)C(コスト)D(対応納期)を最善の形にするための管理手法、専門技術、経験知をベースに置き、独立後の生産技術コンサルタント(6年目)としても、様々な製造技術、ニッチ技術に接する機会も多く(名古屋産業振興公社にも所属し、名古屋市内製造業各社に対する企業技術・販路マッチィングコーディネーター(技術)を経験)、蓄積した知見も多数ある。各企業へのQCD改善支援はもとより、特に企業の将来像の在り方に対する技術的側面の支援に関心があり、販路開拓や、DX化推進、SDGs推進などに貢献できると思います。


職歴

職歴:開示前


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