HACCPやSQFなどの食品安全マネジメントシステムについて話せます
■背景
・食品安全マネジメントシステムの構築と運用
約7年前にSQFに出会い食品安全マネジメントシステムの勉強をしてきました。
コンサルタントと品質管理2名(私と当時の上司)で勉強会を始めてから、約2年認証取得をできました。
当時は、係長の立場システムの構築、推進、実践を行いました。
一般衛生の管理は、おおむねできていたものの、客観的な根拠が弱いことが多くデータの収集を行いながら進めました。
システムの運営については、規格要求事項にのっとりいわゆるPDCAサイクルを回していきますが、いままでそのような業務手法をとっていなかったため、なかなか定着せずに苦労いたしました。
最も苦労したのは、いざ実践導入の時期に来た時に社員間の知識量の差からくる、意識の違いを大きく感じました。当然、製造担当の社員(5名)に伝えられないので、現場作業者(約200人)まで伝わりませんでした。
認証3年目からは、役職が課長代理(室長)になり、SQFでも責任者であるプラクティショナーとして運営を行ってきました。プラクティショナー1年目を終えたときに、監査直前に要求事項をこなすような、ある意味テスト前の詰め込みのように体裁を整えるような状態であり、漏れも多く精度が低いわりに人員への負担も大きいと問題意識を持ちました。4年目は計画的に負担の少ない運用を行い、5年目は私がいなくても回るような仕組みづくりを目指して取り組みました。ここ2年の取り組みで、抜け漏れはほぼなくなり、管理レベルは上がったと考えています。
次の課題は、SQFを認証取得して5年がたち、世代交代の時期に来ています。経験を積んでいる立ち上げ世代から、次の世代にバトンタッチをするにあたり、知識と経験のレベルが下がります。この溝をどこまで埋められるのかが今取り組んでいる課題です。
・厚生労働省発行の「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を作成
食品衛生法の改定によるHACCP義務化に業界として対応すべく、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」の作成を行いました。業界の情報収集から始まり、手引書の執筆、技術検討会でのプレゼン等活動を行いました。専門家も交えリスク分析やリスク低減のための工程管理を検証することで、経験と知識を深めることができました。
・グループ会社及び委託製造会社の監査
HACCPの知識を生かし、グループ内の工場監査及び委託製造会社の監査を年間延べ10回程度行っています。監査を通じて、HACCP管理の確認及び改善のお手伝いができるような監査を心掛けています。
■話せること
・SQFやHACCPの運用について、ゼロから作り上げた経験を持っています。実務担当からの視点で、導入時に向けて頑張っておられる方のお手伝いができればと考えています。
・規格に合わせたルールの構築、文書作成、現場指導について
・トラブル対応(クレーム含む)是正処置の実施について