CVC(コーポレートVC)新設と大企業のイノベーション手法について話せます
■背景
2017年5月に初代シリコンバレー駐在員として赴任、会社からは「イノベーション」と「企業変革」という、極めてざっくりした役割を与えられ、単身生活開始。赴任から1ヶ月で「大企業がイノベーションを起こすには、失敗前提・しかも失敗し続けられる何らかの仕組みが重要」と気づく。イノベーションへの仕組みや手法は多数存在するが、シリコンバレーでよく聞いた「最も難しいが、最も仕組みとして洗練されたイノベーション手段は、CVC設立」との意見を参考に、1年間かけて多数の「日系企業CVCの失敗事例」を聴取・研究した上で、2018年5月にCVC新設。その後投資実務に長けた人物を共同社長としてエコシステムから採用しようとするも、多くの候補者から面接時に「その仕組みではイノベーションは起こらないし、参加したくない」と断られる。それらの意見を組み込んでCVCの仕組を大幅に変更し、シリコンバレー流のCVC(VC+Cと呼んでいます)を作り直し、5ヶ月後の2018年10月より米人共同社長と一緒にCVC活動を開始。
設立2年目および3年目に「世界のCVC投資家トップ100位」に2年連続選出される。設立3年目には投資先企業がニューヨーク証券取引所に上場(かつ当社からも$350Mを直接出資。自身が社外取締役を担う)。設立4年目にあたる2022年には「CVC投資家世界第16位」を受賞。現在は社員20名、4号ファンドAUM$400Mを預かり、80社・世界10ヵ国に投資済。
CVCは「戦略リターンのみならず、財務リターンも同時に両方追求する」「シリーズAを中心としたアーリーステージ向け投資」「投資先スタートアップ企業の持つユニークなテックやビジネスモデルを自社グループが利活用することで、既存事業の磨き上げや新規事業創出を目指す」「投資後3年〜5年で戦略リターンが出るかもしれない先に投資する」等々大方針を掲げている。
■話せること
・CVC新設手法と注意点(4号ファンド設立まで)
・CVCに合った米国人投資家のリクルート手法/面談のエッセンス
・CVC発足後3年間の運営エッセンス(3週間/3ヶ月/1年/2年/3年)
・当該イノベーション活動が相乗効果を産むような、各種イノベーション施策(ガレージプログラム/イノベーションファクトリー/投資先スタートアップ企業への出向・研修制度等々)。
・本社とCVCは「太陽と地球の関係」であるべき
・大企業のイノベーションの起こし方
・自分自身が、山ほど失敗した実例
■その他
現在シリコンバレー駐在6年目。