地方自治体の観光戦略とDMOの役割、これからの観光トレンドについて話せます

〇現在の仕事：4年間
私で5代目になる日本旅館（約100部屋/年間8万人程度の集客）を経営しています（代表取締役社長）。2020年に事業承継し、戦略策定から経営管理全般を担っています。コロナ禍での事業承継でしたので、金融機関との折衝や、資金繰り、人員整理など大変苦労しました。人材採用、顧客獲得、設備投資、コスト管理、組織運営などについて、実体験に基づき様々な「修羅場」経験をお話しできると思います。
また、地域の観光地経営にも多面的にかかわっております。伊勢志摩地域のインバウンド推進の為の政策立案を民間目線で行う「インバウンド推進委員会」などにも参加しております。加えて、鳥羽市観光協会、伊勢志摩コンベンションなどの地域DMO、広域DMOなどのメンバーとして、インバウンド推進、データ分析などの地域横断的な課題の解決・推進に関わっております。特に、宿泊施設における地域横断的な情報収集とその活用などに注力しています。
【受賞歴】経済産業省・中小企業庁選定「はばたく中小企業300社」2023年

【これまでのキャリア】
〇オンライン旅行会社Expedia Inc（米国）：2年間
国内施設向けの営業や、OTAのレベニューマネジメント（イールドマネジメント）のコンサルティングに従事していました。プライシングや、OTAのマネジメント、エージェントごとの強みと弱み、PMSなどのプロパティマネジメントシステム、TLリンカーンやねっぱんなどをはじめとする、チャネルマネージャーを活用していました。全国200以上のホテル・旅館のGMや経営者の方とOTAマネジメントや、レベニューマネジメントの課題などいついて壁打ちし、コンサルティング業務を行いました。

〇小布施まちDMO（長野県）：1年間
長野県の北部をフィールドにDMOの立ち上げに参画し、国内・インバウンドへの、富裕層向け高付加価値型ツアーの販売に携わっていました。着地型の旅行会社を起業し、町の地域資源の掘り起こしから、資源の商品化、旅行代理店（国内外）、富裕層への間接・直接での営業を一気通貫で実施しました。実績として、国内外の力会社を通じて、1泊2日で50万円から200万円の旅行商品の販売を実施ました。

〇オランダの経営大学院（エラスマス大学）Fulltime-MBA：1.5年間
Fulltime-MBAに1年間留学しました。修士課程で経営学全般を学ぶ傍ら、アムステルダム観光局や、ロンドンのバケーションレンタル（高級民泊）のスタートアップ、ハーグのインパクトファンドなどで主に営業とコンサルティングに従事しました。サステイナビリティを専攻しており「ホテルへの環境負荷の低いアメニティの導入」「SDGsの観点からホテル価値を上げる手法」などについての研究に携わっていました。

◯イギリスでのホテル／バケーションレンタル
ロンドンに本社を置くUnderThedoormatにて、英語圏/日本語圏向けの高付価格帯客層への宿泊関連サービスの提供に従事しました。ロンドン中心部の3つ星ホテル、ブライトン等のリゾート地域にある一棟貸切の別荘に加え、現地でのハイヤー、チケット、アクティビティの手配予約、24/7のコンシェルジュサービスを提供していました。

〇鳥羽市観光協会理事・鳥羽商工会議所 議員
鳥羽市観光協会は、伊勢志摩地域の観光振興やプロモーションを担当し、観光客の増加や地域経済の活性化を目指します。現在は、様ざまなプロモーションに加え、ふるさと納税の事務局や、域内DXを推進する事務局、またインバウンド観光の推進に注力しています。また、鳥羽商工会議所の議員としては、鳥羽地域の商工業界の発展や企業支援、地域経済の健全な発展を促進する役割を担っています。鳥羽商工会議所は、全国でも稀な、インバウンド推進室を持つ観光DMO的な側面も持つ会議所です。

〇私の特徴
海外OTA（Expedia）、DMO（地域密着旅行会社）、大学院留学、旅館経営（オーナー経営者）という経験をしてきているのは、私の知る限り観光業界では唯一無二だと思います。「宿泊」「旅行業界」を、横断的に様々な立場から多面的に見た経験があるからこそお話しできることがあります。私は、コンサルティング会社や、研究所の方のような様々な事例を幅広くお話しできるわけではありません。一方、日々直面する経営課題や、自ら借入をして旅館事業をするからこそわかるリアルなハードシングスや、現場の生っぽい課題、ネットに載るわけではないリアリティのある改善施策等、については、誰よりも自信をもってお話しできます。部品一つの商談や、値段交渉、営業の提案など、手触り感のあるお話が出来ると思います。