EV化で使用される樹脂はどう変わるか?内装、動力部、ボデイ材について話せます
■ 具体的な経験の内容 自動車EV化は、突然やってくるわけではありません。ハイブリッド化や車載コントロールデバイスから20年ほど前から徐々に始まっていました。ナビゲーションなどもその一部です。
■ 実績や成果 キャブレターから燃料噴射システム。樹脂化によるエアスロットシステム。 ECUの採用、多様化、統合化。小型電子デバイスの開発、廉価、生産システムの構築。電動パワーステアリング、電動パーキングブレーキ、コンパクトスターターモーター、徹底的なガソリンエンジンの小型化、部品の樹脂化など
■傾向 PBT, PPS, LCP樹脂、CF強化樹脂の使用比率が伸びています。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
車を買って下さる方に違和感、不安感を与えないこと。電動化されてよくなったなと思われる車作りをすること。
■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
樹脂メーカー及び自動車R&D,コンサルティングに約40年従事しておりますので、多くの知見がございます。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
*先端産業における高分子の役割2=自動車産業 高分子学会誌1987年36巻1号
*PLASTIC AGE Encyclepedia 進歩編 1990 65-71ページ(1989年10月)
■今後、注力したい対象車載品目
①ミリ波レーダー対応熱転写箔
②車載用レンズ材料
③車載用OCA・OCR
④HUD用凹面鏡・平面鏡
⑤HUD用中間膜
⑥車載用コネクター用端子材料
⑦モーター用絶縁フィルム
⑧EV社の電動化に伴う他補器類の静音化と熱マネジメント付加材料や設計対応
■その他
地域: 国外であればSEA, Singapore, Bangkok, UK ,国内
役割: 自動車方面軍GM、エンプラやエラストマーの市場開発、将来展望
規模: 特にこだわらず。
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職歴
ポリマーコンサルタント
- 個人企業主 2017/4 - 現在
セラニーズジャパン株式会社
- エンプラ自動車方面開発部長 2010/1 - 2015/1
ビクトレックスジャパン株式会社
- PEEK材自動車部門長 2007/7 - 2009/12
DSMジャパンエンジニアリングプラスチック
- 技術開発マネージャー 2000/11 - 2007/6
EniChem Japan
- 技術・開発マネージャー 1991/7 - 2000/10
株式会社本田技術研究所
- 材料研究開発ブロック 研究員 1982/5 - 1991/6
三井東圧化学株式会社
- 研究員 1979/4 - 1982/4
- 学生 1973/4 - 1979/3
このエキスパートのトピック
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エンプラ・汎用樹脂の世界コンパウンド事業(最新情報企業戦略)について話せます
¥30,000~樹脂は、大きく分けて二つの製造工程に分かれています。 1)モノマーを重合させ、ポリマー原体を作る重合反応工程(化学反応) 2)ポリマー原体では使いずらいのでペレット化する。また色々な特性を付与するため、無機フィラー、ガラス繊維、炭素繊維、難燃剤を混ぜる混練り工程(機械的な混合操作) 日本では、樹脂製造の歴史も長くプラントの生産能力が小さいため、上記1)2)を製造を一社内で完結させることが多いです。それに対しUSA、中国などでは、1)と2)を別会社でそれぞれ別会社で分業で進めることがおおいです。 ヨーロッパではその中間でしょうか? この辺を、各材料別、樹脂会社別(重合、コンパウンド)、国別に整理してお話しできると思います。 クライアント様それぞれのご事情に従って、どのような投資をされるのかよいか?ご相談に乗らさせていただきます。 ■その他 地域: 日本、アジア、EU, USA 規模: 6000人
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合成ゴム・樹脂用添加剤のマーケティング・セールス・技術動向について話せます
¥30,000~■ イタリア炭化水素公社(ENI)関連会社EniChem社の樹脂用添加剤・合成ゴムの市場開発・販売・品質管理 ■ ヒンダードフェノール系酸化防止剤・合成ゴム(BR, SBR, Sol-SBR, NBR, EPDM, EPR, CR,アクリル、SBSなどをイタリア、フランスより輸入販売した。(現在はベルサリス社となっている。) ■ 日本品に劣らない品質、包装形態、保証、物流の整備など実行し、顧客の納得のいく価格で売買する体制を作った。 ■ タイヤメーカー、自動車部品メーカー、一般工業品メーカー、樹脂の改質、土木事業、樹脂メーカーなどのニーズ・シーズを理解している。特にポリマー原料になるS-SBRやBR(HIPSなど)や自動車バンパーやインパネに使用されるオレフィン系ゴム(EPR,EPDM)でのPP改質を得意としている。 ■ ゴムの国際相場、貿易や品質管理手法、荷姿や価格交渉のやり方などの実務経験あり。 ■参加防止剤は、それまでチバガイギー社の牙城であったが、日本PP製造最大手M社の採用に成功し、日本のPP樹脂のコスト削減に大きく貢献した。 ■その他 地域: 日本、アジア、EU 役割: 合成ゴム・樹脂添加剤マーケティングマネジャー(アジア地区) 規模: 6000人
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自動車用エンプラ・樹脂・ゴム材料選択、材料開発製法、海外生産について話せます
¥30,000~PA46について DSM社のみが有する戦略的な材料Stanyl(ナイロン46)を主に自動車メーカーに市場開発し、売り上げを伸ばした。2000年には年間200トンであったものを2007年には年間3000トンに伸ばした。主な部品はエンジンカムチェーンテンショナー(T社、B社)ETC駆動ギア(D社、A社、H社)スターターモーターギア(M社)、各種軸受け、ベアリング会社(N社、NT社、J社など)自動車の摺動部品を徹底的に攻めた。 PA6/66(アクロン) 会社方針として、世界で大規模なPA市場を手に入れるため、限定的に大手顧客に限りPA6/66を市場調査、物流の拡充、販売体制を整えた。 PBT(Arnite) 主に電装および制御関係部品の欧州系の日本企業に販売し、ポートフォーリオを充実させた。 TPEE(Arinitel) 難易度の高い等速ジョイントブーツに狙いを定め、ブーツ5社を攻めた。1社は、H社軽自動車に全適用になり、 他の2社も材料認定までいただいた。非常に有意義な仕事であった。 ■その他 どちらでご経験されましたか?: DSMジャパンエンジニアリングプラスチック 技術開発マネージャー いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2000年11月 〜 2007年6月 その時どのような立場や役割でしたか?: Nylon46、PBT、ポリエステルエラストマーの技術開発マネージャー 日本およびアジアを守備範囲として、高耐熱、高摺動材料であるNylon46材の技術開発マネージャーを担当した。 PA6/66の先行市場販売 得意な分野・領域はなんですか?: 自働車エンジン系部品、排気系ダクト類、ベアリング部品、電装系樹脂部品 等速ジョイントブーツなど駆動系部品などへ樹脂化提案および開発。 樹脂の自動車用マーケティング この分野は今後どうなると思いますか?: 電気自動車化にともない、高耐熱Nylon46は、微増か減少。 エンプラに関しては、電動化もあり5-10%の伸び 誇りに思う成果はなんでしたか?: 1)エンジンタイミングベルトからチェーンへの変更に伴い、Nylon46が急激に増加させることができた。 2)電子スロットルの普及にともないNylon46製ギアが急増させた。 3)等速ジョイントブーツに日本でDSM製Arnitelが採用され、販売量を大きく伸ばした。 地域: 日本、アジア、US,EUの日系企業 役割: 市場開発、ビジネスの拡大、物流、品質管理体制の確立、KEY-PLAYERとの緊密なコンタクト 規模: 8000人