FA業界向け、IoT 機器開発についてお話できます。

エキスパート

氏名:開示前


私は20年前から、工場向けのシステム開発に取り組んでいます。PLC によるライン制御ソフト、Excel のマクロを利用したデータ収集分析システムは、今でも作っています。また、工場に限らず、Web 技術を活用した業務システム開発、iPhone や Android のアプリ開発、AWS や GCP のクラウドを利用したシステムの開発にも取り組んでいます。

IoT デバイスの開発を始めたのは 2019年 のことです。それ以前にもデバイスドライバ開発など、ハードウェア開発に関わったことはありましたが、基板の設計や実装まで自分の仕事として取り組むようになったのは最近のことです。

初期のデバイスの開発は、苦労の連続でした。例えば、CAD を決めるだけでも3ヶ月くらいかかっていると思います。最初は外注との関係もあって KiCad でしたが、そのやり方は「小さくてシンプルなデバイスを早く安く作る」という私の目標からはかけ離れているものでした。

実装をどうするかというところにも、苦労がありました。開発に取り組み始めた当初は「リフローって何?ホットプレートがどうしたの?」くらいの状態だったのです。15mm x 20mm の基板にマイコンやセンサーを実装したかったのですが、工場に見積もりをとっても、試作の専門会社に相談しても、気軽に作れる金額ではありませんでした。ハードウェア開発初心者の技術では、手実装もできません。

基板が完成しても、消費電力はどうなのか、熱やノイズの影響はどうなのか…限られた予算と開発期間の中で「実際の工場で最低5年間は動き続けるデバイス」を作るのは、簡単ではありませんでした。

しかし今では、苦労の甲斐あって、マイコンとセンサーを実装する程度の簡単な案件であれば、設計から実装まで 2週間 くらいで対応できるようになっています。単にハードを作るだけではなく、アプリケーションが使える状態になるまでに 2週間 です。私のやり方では、新規ハードウェアからシステムを開発しても、費用は 100万円 かからなかったりします。個人ではなく、会社としてそれを実現しています。

重要なのは「とにかく無駄を無くすこと」です。無駄がなくなれば開発が早くなって、開発費は下がり、新しいことに挑戦するチャンスが増えます。何度も挑戦することができれば、品質や性能を上げることにもつながります。

高価な設備や、特別な技術は必要ありません。ただ「上手いやり方」があるだけです。私の「上手いやり方」は、お客様の中にも広がりつつあります。

私が「上手いやり方」を考えて実践するのは、デバイス開発に限らず、ライフワークのようなものです。正直に言ってしまえば、私は「上手いやり方」を作るのが好きなのであって、自分の会社を大きくすることにはあまり興味がありません。私が直接対応できる開発案件の数は限られています。そのため「開発のやり方を教えて欲しい」と相談された時には、素直に教えるようにしています。

デバイス開発に限らず、相談されることには慣れています。デバイスを作っても作らなくても、何でもお気軽にご相談いただけたら幸いです。

■その他
地域: 日本国内

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職歴

株式会社さきラボ

  • 代表取締役 / プログラマーもどき 2015/4 - 現在

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